報徳学園 昨春県大会覇者の神港学園を撃破 ドラフト候補の左腕・榊原が1失点完投

[ 2022年4月16日 18:21 ]

令和4年度兵庫県春季高校野球大会 1回戦   報徳学園3―1神港学園 ( 2022年4月16日    明石トーカロ )

<報徳学園・神港学園>最後の打者を空振り三振に仕留めガッツポーズする報徳学園・榊原七斗
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 1回戦屈指の好カードは、報徳学園が昨春覇者の神港学園を破って2回戦に駒を進めた。今秋ドラフト候補に挙がるエース左腕の榊原七斗(3年)が2桁10安打を浴びながら要所を締め、109球で1失点完投。粘りの投球で一度もリードを許さなかった。

 「本来の力を出し切れなかった部分もありましたけど、秋はメンタル的に弱かったので、気持ちを前面に出していきました」

 最速140キロを超える直球に加え、105~110キロで推移する緩いチェンジアップとのコンビネーションが痛打を防いだ。昨夏に握りを同校OBから教わったが、昨秋の大会までにはまだ、ものにできていなかった。「秋、真っすぐを打たれたので引き出しを増やそう、と」。冬の間に精度を磨き、実戦で通用するまでに昇華。ピンチを切り抜けるたびに飛び出した咆哮(ほうこう)が、左腕の成長を物語った。

 昨秋3回戦では延長の末、今春センバツに出場した東洋大姫路に0―1で惜敗し、甲子園への道が事実上断たれた。18年夏以来の聖地を目指すためには、前履正社の岡田龍生監督が就任しさらに強さを増すライバル校に夏、勝たねばならない。「向こうの方が実績も上。食らいついて、蹴落とすぐらいのイメージでやらないといけない」。今大会では決勝まで勝ち進まないと対戦はないが、秋の借りは春に返し、ラストサマーにつなげたい。

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2022年4月16日のニュース