広島“不動の5番”坂倉「つなぐ意識で」中日に雪辱だ 16日からの2連戦連勝で首位固め

[ 2022年4月16日 05:30 ]

キャッチボールを終えた坂倉(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 巨人が敗れ、再び単独首位に浮上した広島は、16日から3位・中日と2連戦(マツダ)。開幕から不動の5番を務める坂倉将吾捕手(23)がつなぐ打撃で竜倒を誓った。前回1日からの3連戦は敵地で競り負け、今季初の同一カード3連敗。自身も1安打に封じられただけに、本拠地でのリベンジに燃えている。

 中心選手としての自覚と風格が出てきた。本職の捕手だけでなく、今季は三塁手も兼任する坂倉。15日は大瀬良、森下ら投手陣や西川、堂林、末包、中村健とともにマツダスタジアムで汗を流した。疲労についての問いには首を横に振った。

 「毎試合出たことがないし、1ポジションだけでも大変。難しいところもありますが、任された以上はやらないといけないので」

 不動の5番打者として開幕から全17試合にスタメン出場する。ここまで68打数22安打、リーグ5位の打率・324。移籍先のカブスで大活躍する鈴木と昨季は首位打者争いを演じた打撃はもはや折り紙付きだ。それでも謙虚に足もとを見つめる。

 「良いところもあるし、不安な気持ちもあります。いい時はいいけど、悪くなった時に…と考えなくもない」

 開幕からコンスタントに打ち続ける中で唯一、快音が途絶えたのが中日戦だ。敵地で激突した1日からの3連戦では初戦に1安打を放ったものの、以降の2試合は無安打。チームも同一カード3連敗を喫しており、本拠地で雪辱を果たしたい。

 「先発もリリーフも好投手が多い。(攻略が)簡単でないことは分かっています。まずは自分ができることをしたいと思います」

 坂倉が今季放った本塁打はゼロ。チーム本塁打4本もダントツのリーグ6位で、21本でトップの巨人とは17本もの差がある。それでいて得点はリーグトップの79を誇る。いかに打線がつながっているか。竜倒へ向け、巧打の23歳は強調する。

 「一発や長打を狙って打てるタイプでもないので、つなぐ意識が強い。後ろにアツ(会沢)さんとか勝負強い人がいるので、アウトになってでも走者を進めたり。いい形で(走者が)残ればいいなと思っています」

 大瀬良、森下の2本柱で竜を迎え撃つ2連戦。つないでリベンジへ、坂倉がバットで打線をけん引する。(江尾 卓也)

続きを表示

2022年4月16日のニュース