エンゼルス・大谷 ワーストタイ開幕から5戦不発も…快足健在!今季初盗塁

[ 2022年4月13日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス6―2マーリンズ ( 2022年4月11日    アナハイム )

<エンゼルス・マーリンズ>ベンチでバットに力を込める大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が11日(日本時間12日)、マーリンズ戦に「1番・DH」でフル出場し、4打数1安打で今季初盗塁をマークした。初回に中前打を放ち、二盗に成功。この回一挙3点を奪う起点となり、チームの勝利に貢献した。打撃は調子が上がっていないものの、昨季ア・リーグ5位の26盗塁をマークした快足で存在感を示した。

 決して本調子ではない中で、大谷が1番打者の役目を果たした。初回だ。粘った末に8球目を中前に鋭くはじき返すと、すかさず二盗で今季初盗塁。一塁でけん制球を受けながら間合いを計り、7球目にスタートした。

 マーリンズとはメジャー5年目で初対戦。しかし、パイレーツ時代の昨季、ゴールドグラブ賞に輝いた捕手スターリングズは、パ軍で19年にも盗塁を許しており「力も速さもトップクラスであることは言うまでもない。才能あふれる彼に、選手の誰もが嫉妬するほどだ」と脱帽した。大谷が足で揺さぶり、2死一、三塁から5番マーシュに先制3ランが飛び出した。

 ただ、大谷は、その後3打席は凡退。今季は複数安打が出ていない。開幕から5試合に打者出場した時点での打率・143、0本塁打、0打点はいずれも過去5年で最悪の数字だ。開幕から出場5試合不発は自己最悪タイ。オープン戦では打率・280、3本塁打、7打点と好調だったが、現在は空振りや直球に差し込まれるケースが目立つ。ベンチでは、おどけてバットに心臓マッサージを施すようなジェスチャーを見せ、相棒の「蘇生」を願う場面もあった。

 敵将のドン・マッティングリー監督は試合前から「投打で高いレベルを誇る。大谷のプレーが試合のハイライトになるだろう」と警戒。実際に初回のビッグイニングが勝敗を分けた。主砲トラウトは、開幕前に発症した腹痛が完治せずに急きょ先発落ち。遊撃手フレッチャーも左腰の張りで7回からベンチに退いた。大谷は5試合連続で1番でフル出場中と、コンディションは悪くない。チームをさらに上昇させるため、復調が待たれる。(柳原 直之)

 ≪開幕から5試合ノーアーチは19年に並ぶメジャー自己ワースト≫大谷はここまで5試合に打者出場して21打数3安打で打率・143、0本塁打、0打点。開幕から出場5試合(21打席)ノーアーチは、19年に並ぶメジャー自己ワーストだ。19年は6試合目の5月13日ツインズ戦の3回、開幕26打席目で1号2ランを放った。また、5試合目での初盗塁は20年と並ぶ2番目の速さで、最速は昨季の3試合目。

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