大リーグ史上初!双子が投げ合う ロジャーズ兄弟 兄はセーブ、弟は黒星

[ 2022年4月13日 02:30 ]

ナ・リーグ   パドレス4―2ジャイアンツ ( 2022年4月11日    サンフランシスコ )

試合後握手するジャイアンツのタイラー・ロジャーズ(奥)と、パドレスのテーラー・ロジャーズ(AP)
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 大リーグ史上初めて、同じ試合で双子が投げ合った。珍事を実現させたのはテーラーとタイラーのロジャーズ兄弟。ジャイアンツの弟タイラーは同点の7回に登板し1失点して敗戦投手となり、パドレスの兄テーラーは2点リードの9回を締めてセーブを挙げた。テーラーは「マウンドに向かいながら、これはおかしなことになってるぞ、と思ったよ」と巡り合わせを振り返った。記録専門会社エライアスによると双子が同じ試合に出場するのは5組目で、対戦相手として投げ合うのは初めてだという。

 一卵性で見た目はそっくりな2人だが、テーラーは左投げで、タイラーは右下手投げと、投球スタイルは全く異なる。テーラーは開幕前日の7日にツインズからトレードで加入。試合前には兄弟でメンバー表交換も行い、「どう言葉にしたらいいか分からない。ボブ・メルビンとゲーブ・キャプラー(パ軍とジ軍の両監督)に感謝したい。特別な瞬間だった」と話した。

 ≪同一試合出場は32年ぶり≫大リーグで双子による同一試合への出場は1990年アスレチックスのホセ・カンセコとオジー・カンセコ(ともに外野手)以来32年ぶり。対戦相手として投げ合うのは初めてだ。日本球界で双子選手は1963、64年に中日で上崎克公と泰一、2011年に巨人で川口寛人、楽天で隼人が育成選手としてプレーしたが(隼人は12、13年は支配下登録)、1軍公式戦で同一試合にプレーしたケースはない。

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