国学院久我山 イチローイズムで春夏通じて初の8強!!尾崎監督「生徒がカッコ良く見えます」

[ 2022年3月25日 17:46 ]

第94回選抜高校野球大会第7日第3試合 2回戦   国学院久我山6-3高知 ( 2022年3月25日    甲子園 )

<高知・国学院久我山>5回の守備を無失点で終え、グラブタッチする国学院久我山・松本慎(右)と吉川(2)(撮影・後藤 大輝)
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 第94回選抜高校野球大会第7日は25日、阪神甲子園球場で2回戦が行われた。第2試合では国学院久我山(東京)が高知(高知)を6-3で破り、春夏通じて初の8強進出を決めた。

 勝利に沸く選手を、尾崎監督は笑顔で出迎えた。「一戦必勝で生徒たちとともに戦っているので、1勝を重ねることができて嬉しく思います。甲子園という素晴らしい舞台で、物おじしないでプレーできているので、本当にたくましく見えますし、カッコ良く見えます」。初の聖地で躍動する教え子に感動の面持ちだ。

 試合開始早々、持ち味の全員野球を見せた。連打で1死二、三塁の好機をつくると、4番・下川辺が意表をついたセーフティースクイズ。三走に続き、相手の悪送球の間に二走も還って2点を先取した。さらに5回には3人連続のバント攻撃を繰り出すなどして2点を追加。尾崎監督は「全員で1点を取るのがうちのスタイル。その時その時に合わせて、自信を持ってプレーできる選択肢をとっています」と明かし、有言実行の選手に目を細めた。

 投げては先発の渡辺が4回を1失点。そして5回からは松本慎がロングリリーフ。高知の反撃を2点に抑え、打っては8回にダメ押しのタイムリーを放つ大活躍だった。

 昨年11月に日米通算4367安打を誇るイチロー氏(48=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)から指導を受けて、選手の意識が変わった。春夏通じて初の8強。実績では劣るが、集中力とチームワークではどのチームにも負けていないと自負する。次戦は27日の第3試合で、26日の第1試合の星稜(石川)-大垣日大(岐阜)の勝者と対戦。尾崎監督は勝利の喜びに浸りつつ、「目の前の戦いをチーム一丸で戦うだけ。まずはうちのコンディションを整えていきたい」と次の戦いを見据えた。

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