ソフトBの“本盗マジ練習” 藤本監督「隙あらば」 今季1点差試合8勝19敗、接戦ものにする奇策

[ 2021年11月11日 05:30 ]

重盗練習で一、二塁間ではさまれる間に生還するソフトバンク・リチャード(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクが走塁革命に乗り出した。1年に1回あるか、ないかの奇策をこの日の練習に取り入れた。走者は一、三塁と二、三塁。左投手に限られるが、一塁けん制球の間に三塁走者を本盗させるトリックプレーだ。一瞬の隙をつく走塁練習を繰り返し行った。

 発案者の本多内野守備走塁コーチは「1点を、細かいプレーでもぎ取るイメージ。打と走塁のダブルパンチを求めたい。“ここでこうやってくる”という選択肢はあった方がいいのかな」と練習の意図を明かした。

 今年のフェニックス・リーグで佐藤直が二、三塁から実践。きわどいタイミングでアウトになったが、指揮を執っていた藤本監督は「隙があればいける」と確信した。今季の1点差試合は8勝19敗と大きく負け越し。接戦をものにするため「もっともっと(走塁の)レベルを上げていきたい」。投球がワンバウンドしそうなときに走者が早めにスタート準備をする“ワンバンゴー”も「全員ができるようにね」と走塁意識の向上を促した。

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2021年11月11日のニュース