「首都の強肩王」帝京大の大友宗捕手にスカウト熱視線

[ 2021年9月19日 21:36 ]

首都大学リーグ   帝京大2―4武蔵大 ( 2021年9月19日    等々力球場 )

2回に左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った帝京大・大友(撮影・柳内 遼平)
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 帝京大は先制点を奪うも、武蔵大に逆転負けを喫し、開幕3連敗となった。

 今秋のドラフト候補に挙がる大友宗(4年)は「7番・捕手」で出場し、2回に左翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。約3週間後に迫るドラフト会議へ向け「小さい頃からの夢。チームを引っ張って、プロに評価してもらえたらベストです」と意気込んだ。

 帝京大で捕手としてレギュラーを掴んだのは今春。扇の要としての試合経験は浅いが、二塁にボールを突き刺すような強肩と、パンチ力のある打撃でスカウトの注目度は急上昇中だ。この日は2球団のスカウトが視察し、巨人・内田強スカウトは「打撃は力強く、肩も強い。春より成長して(捕手としての)立ち姿も変わってきている」とうなった。

 「小さい頃からの夢。(唐沢良一)監督とも“チャレンジしてみてもいいんじゃないか”という話しになりました」とプロ志望届の提出を決断した。

 「日本にはないビッグプレー、体の強さに魅力を感じる」とメジャーリーグの試合でプレーを研究し、捕手としての経験不足を補う。メジャーの捕手の間で流行しているフレーミング(審判にストライクと言ってもらえるように捕球する技術)に関しては「日本球界は“止める”というのがある。審判から見た時に嫌がるかなと」と冷静に分析。実戦を通して捕球技術や配球を学び「先を考えられるようになった」と成長を実感している。

 「今までに感じたことがない緊張感。早くドラフトが終わって、すっきりしたいというのが正直な気持ちです」と大友。運命の日まで最善を尽くす。(柳内 遼平)

 ◇大友 宗(おおとも・そう)1999年(平9)7月23日生まれ、大阪府高槻市出身の22歳。小3で野球を始め、鳥羽では1年秋からレギュラー。帝京大では1年春からベンチ入りし、4年春から捕手のレギュラーを獲得。50メートル走6秒3。遠投120メートル。二塁送球タイムは1秒8。1メートル81、88キロ。右投げ、右打ち。

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