ヤクルト・村上宗隆 21歳7カ月で史上最年少100号達成 清原和博の年少記録を32年ぶり更新

[ 2021年9月19日 17:42 ]

セ・リーグ   ヤクルトー広島 ( 2021年9月19日    神宮 )

<ヤ・広>初回1死、村上は通算100号となるソロホームランを放つ(撮影・森沢裕)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(21)が19日の広島戦(神宮)でプロ野球史上最年少21歳7カ月での通算100号に到達した。同戦に「4番・三塁」で先発出場し、青木の2ランで2点を先制した初回、1死無走者の第1打席で右翼席へ特大の35号ソロを放った。これで清原和博(西武)が89年6月4日のダイエー戦で到達した21歳9カ月の100号年少記録を32年ぶりに塗り替えた。

 広島先発の左腕、高橋昂也の2ボールから投じた3球目を逃さなかった。右翼手が1歩も動けない完ぺきな当たりで、広島ベンチからも拍手が起きた。「青木さんがホームランを打ったので勢いに乗って打った感じです。ここ数試合、少し意識していたかもしれませんが打つことができて凄くうれしいです。ありがとうございます」と語った。

 九州学院高からドラフト1位でヤクルトに入団した村上は、プロ入り2年目にして36本塁打を放つなどレギュラーに定着。高卒2年目までに30本塁打以上を打った打者は清原和博(西武)以来3人目という快挙を達成。あの松井秀喜(巨人)ですらプロ2年目は20本だった。

 3年目の昨季には全120試合に4番として出場。試合数減により本塁打は28本と昨季より少なくなったが、巨人・岡本和に次いでセ・リーグ2位の好成績。86打点も岡本和に次ぐ同2位の成績を残し、打率・307は2年目の打率・231から大幅アップ。さらに出塁率・427をマークし、史上最年少で最高出塁率のタイトルを獲得。ベストナインにも選出された。

 着実に成長を続ける今季も本塁打&打点王争いで巨人・岡本和と“マッチレース”を展開。両部門とも2位で首位・岡本和を追いかけている。

【通算100本塁打の年少記録上位】
(1)村上 宗隆(ヤク) 21歳7カ月(2021年)
(2)清原 和博(西武) 21歳9カ月(1989年)
(3)中西  太(西鉄) 22歳3カ月(1955年)
(4)松井 秀喜(巨人) 22歳10カ月(1997年)
(5)張本  勲(東映) 23歳0カ月(1963年)
(6)王  貞治(巨人) 23歳2カ月(1963年)

 ◇村上宗隆(むらかみ・むねたか)2000年(平12)2月2日、熊本県生まれの21歳。九州学院から17年ドラフト1位でヤクルト入団。2年目となる19年に新人王。昨季、不動の4番として全120試合に出場。打率・307はセ・リーグ5位、28本塁打は巨人・岡本和に次いで同2位、86打点も岡本和に次ぐ同2位の成績を残し、最高出塁率者賞、ベストナインを獲得。日本代表として参加した今年の東京五輪では、決勝で先制本塁打を放つなど金メダル獲得に貢献した。1メートル88、97キロ、右投げ、左打ち。

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