巨人・菅野 打線の大量援護で「ノーストレス」 9月チーム4勝中3勝目に「徐々に安定はしてきている」

[ 2021年9月19日 22:12 ]

セ・リーグ   巨人8―1阪神 ( 2021年9月19日    東京D )

<神・巨(19)> ヒーローインタビューを終えた菅野はガッツポーズ (撮影・後藤 大輝)
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 巨人のエース、菅野智之投手(31)が中6日で首位・阪神戦(甲子園)に先発登板。7回5安打1失点の好投で今月3勝目となる今季5勝目(6敗)を挙げた。チームの順位は3位のままだが、阪神とのゲーム差は2・5に縮まっている。

 初回に1点先制を許したものの、その後は失点せず。打線は先制された直後の2回に東海大相模、東海大の後輩でもある女房役・大城の中前2点適時打で2―1と即座に逆転すると、さらに吉川のバックスクリーンへの5号3ラン、坂本の2戦連発&4戦4発目となる左中間への17号2ランでこの回一挙7得点を挙げて菅野を援護し、ウィーラーも7回に左越え12号ソロを放って8―1と7点差。先発野手全員安打で勝ち切った。

 「先制点は取られてしまったんですけど、粘り強く。まぁ、打線の援護もたくさんあったので、ノーストレスで投げることができました」と菅野。打者12人で7安打を集中して一挙7得点となった2回のビッグイニングについては「自分もちょっとバント失敗気味だったんですけど、運がちょっとあったのかなというふうに思います」と大城の逆転打の後で敵失を誘った自身のバントも含めて振り返った。

 阪神戦は今季初登板。昨季は5試合に投げて4勝1敗の成績を残しており、この日の勝利で通算対戦成績は19勝9敗となった。9月に入ってから黒星先行で苦しむチームにあって、今月チームが挙げた4勝のうち3勝を稼いだが「自分自身も大事な一戦になるっていうのは分かってましたし、おそらく来週も当たると思うので、そこは意識して投げました」と24~26日にホームの東京ドームへ舞台を移して再戦となる阪神との直接対決3連戦も意識して投げたと94球を振り返った。

 投球内容については「序盤はまっすぐ中心に組み立てて。ここ最近、組み立てとしてフォークボールがうまく使えているので。まぁ、そこらへんが良かったんじゃないのかなって思います」と自己分析。今季は4度の登録抹消を経験し、メンバーに選出されていた東京五輪も辞退と苦しい時期が続いた。だが、最大8ゲーム差と引き離された阪神、そしてヤクルトと三つ巴での優勝争いが続く中、エースの復調は大きい。まだ絶好調とは言えないが、それでも「徐々に安定はしてきていると思うので。ただ、まだまだな部分も多いので、ここからあと27試合ですかね。最後まで、もっともっと調子を上げていけるように頑張りたいなと思います」と言い切った。

 そして、「きょうのチームの勢いもまた来週の戦いにつながると思うので、自分もそこにしっかり乗っていけるようにまだまだ頑張っていきたいなって思います」と次回登板へ向けてさらなる意気込みを口にしていた。

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