阪神・矢野監督 虎史上7人目の長期政権へ 来季4年目指揮に前向き「ありがたく思っています」

[ 2021年9月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー0中日 ( 2021年9月18日    甲子園 )

<神・中(17)>6回、生還した近本(右)を迎える阪神・矢野監督(撮影・成瀬 徹)
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 阪神の矢野燿大監督(52)が来季も指揮を執ることが18日、決定的となった。この日の中日戦前に藤原崇起オーナー兼球団社長(69)が、16日に続投を正式要請したことを明言。矢野監督も「ありがたく思っています」と前向きで、シーズン終了後に今季が最終年だった契約を延長する見込み。来季は就任4年目となる。

 就任3年目で首位を快走している矢野監督が、「長期政権」に突入することが決定的となった。中日戦の試合前、藤原オーナー兼球団社長が、来季の続投を正式に要請したことを公表した。

 「一昨日、球団の事務所で来季について、来季もお願いしたいというような話をさせていただきました」

 球団総帥は残り30試合のタイミングで要請した理由を「ドラフトが早く来たりしますしね。シーズンの佳境に入っている時にこんな話はできやしません。私なりにこの時期に話しておこうと」と説明した。矢野監督が前向きだったかと問われると「そう願っております。そらそうです、と思うから今みなさんにお話もしている」と、手応えも口にした。

 今季が3年契約の最終年の矢野監督は、中日戦後に対応し、要請に感謝。「返事というか、それはシーズンが終わってから。この時期にそういうふうに言ってもらえるのは、3年間やってきてオレだけでできることじゃないしね。コーチの人が手助けをしてくれて、スタッフが後押ししてくれて、選手がついてきてくれてというところの評価をしてもらえたのは、ありがたく思っています」。言葉を選びながらも、前向きな姿勢に終始した。

 就任1年目の19年が3位、20年が2位。そして今季は球団16年ぶりの悲願の優勝に手が届くところまで来ている。「今、1試合1試合が大事。そんなことより、自分たちの野球をどれだけやっていけるかが、ファンのみなさんに一番喜んでもらえる。それがオレの仕事」。雑音を封印し、まずは残り試合に全身全霊を傾ける。 (山添 晴治)

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