北九大・木村 ヤクルト・村上先輩を手本に今季1号&4打点 九州学院の1学年上でオフには毎年合同トレ

[ 2021年9月19日 05:30 ]

九州六大学野球   北九大8ー2九大 ( 2021年9月18日    筑豊緑地 )

<北九大・九大>4回1死三塁、左犠飛を放った、北九州・木村(撮影・中村 達也)
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 第2週1日目の3試合が行われた。19年秋以来の優勝を目指す北九大は、熊本・九州学院でヤクルト村上宗隆(21)とともに17年夏の県大会で準優勝した4番・木村颯(そう、3年)が今季1号の3ランと犠飛で4打点の活躍。8―2で九大を下した。

 東京五輪金メダリストの先輩に続く。木村がチームに勢いを生む値千金の先制弾を決めた。「相手(赤峰)は好投手なので先制したかった。内角の真っすぐをしっかり打ち返せた」。初回1死。走者を二、三塁に置いて左中間フェンス越えに一発を叩き込んだ。九国大との開幕カードは2試合とも先制され苦しんだだけに初回のマルチ得点は最高の安心材料。就任1年目の山本浩二監督は「理想的な先制点の取り方。チームを乗せてくれた」と主砲の一撃を称えた。

 木村は4回1死三塁も「外野に飛ばせば足の速いランナーなので点が入ると思った」と左犠飛を決め、この日は計4打点の活躍だった。熊本・九州学院では村上の1学年下。17年夏は3番・村上、6番・木村で県大会決勝に進出。惜しくも秀岳館に敗れたが、準優勝を果たした。村上とは毎年オフに母校グラウンドでトレーニングを行う仲。「日常生活から体づくりまで自分を律していて凄い」と偉大な先輩の姿をお手本にしている。

 春は3本塁打で初の本塁打王を手にし、秋は連続タイトルの期待がかかる。だが「一発を狙って大振りはしない。チームの勝利が一番の目標」。先輩・村上に倣って勝負強い4番打者を目指す。(中島 泉)

 ◇木村 颯(きむら・そう)2000年(平12)9月21日生まれ、熊本県出身の20歳。熊本市の託麻中から九州学院に進む。17年夏は2年生ながら「6番・左翼」で3年の村上らとともに県大会準優勝。3年夏は東海大熊本星翔に初戦敗退。北九大1年秋に福岡大・村上から代打でタイムリーを放ち、注目される。1メートル82、92キロ。右投げ右打ち。

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