阪神・サンズ 東京五輪は愛する家族と観戦 母国のアメリカに韓国に日本に声援送って英気養う

[ 2021年7月20日 05:30 ]

阪神・サンズ
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 あくなき向上心が、頼もしい。前半戦首位ターンに貢献した阪神・サンズ。8月13日からの後半戦再開まで3週間強を残すが、気持ちはもう、真夏の決戦に向いている。

 「(前半戦は)本当に満足していると言える数字ではないけど、全体的に悪くなかった。後半戦は改善すべきところは改善して、もっと良い成績を残すことができるように頑張りたい」

 2年目の今季は83試合出場で、打率・273、17本塁打、50打点。得点圏打率は・333を誇り、決勝打もチーム3位の6度と貢献度は高い。

 それだけではない。佐藤輝には、配球面をはじめ事細かにアドバイス。自身の経験を惜しみなく伝えることで、後輩との絆を深めてきた。若返りが進むチームにあっては、いわば精神的支柱。数字以外の部分でも、勝利を呼び込んできた。

 「野球はもちろん、日本の選手や韓国の選手、アメリカの選手含めいろいろと知っている選手はいるから楽しみだよ。何かおもしろい競技を見つけては家族みんなで盛り上がりたいね」

 そんなサンズにとって、ひそかな楽しみが東京五輪だ。母国である米国はもちろん、韓国でも2シーズンを経験。旧知の選手に声援を送ることで、家族とともに英気を養う。

 現在、助っ人5選手は五輪の中断期間を利用して一時帰国しているが、サンズは1月に家族が来日していたため日本に残留している。球宴期間のリフレッシュを終え、18日から全体練習に参加。再開2日目となったこの日も室内練習場で精力的に汗を流した。

 「技術面よりかは、とにかく体を休める時は休めて、強化できるときは強化をする。しっかりと後半戦を戦っていける体の準備をやっていきたい」

 慢心もなければ、油断もない。持ち前の強打で、Vへの最短距離を駆け抜ける。 (須田 麻祐子)

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2021年7月20日のニュース