花咲徳栄のエースは道産子 十勝出身・松田、公式戦初完投 気温35度、熱投122球「ホッとした」

[ 2021年7月20日 05:30 ]

全国高校野球選手権埼玉大会4回戦   花咲徳栄3-1西武台 ( 2021年7月19日    大宮公園 )

<花咲徳栄・西武台>6回に三振を奪い叫ぶ花咲徳栄・松田(撮影・柳内 遼平)
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 北海道・十勝からやってきた右腕が、酷暑に打ち勝った。花咲徳栄のエースで最速145キロの松田和真(よしまさ=3年)は西武台に10安打を浴びながら8三振を奪い、公式戦初の完投勝利。「最後は抑えられてホッとした」と笑顔を見せた。

 幼少期から地元・十勝産の肉、野菜、牛乳で育ち、現在は1メートル80、85キロと立派な体躯(たいく)。「甲子園で一番を獲るにはここしかない」と北海道から花咲徳栄に進学した。

 当初は「比べものにならないほど暑い」という夏に苦戦。走り込みで鍛え、この日は気温35度の中で122球を投げきった。「最後に1点を取られたのは甘さ」と貪欲。北の大地で培われた馬力と、新たに身につけたスタミナで、長い夏を乗り切る。(柳内 遼平)

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2021年7月20日のニュース