鳥羽 戦術駆使して8強進出 松下監督「自信になるでしょう」

[ 2021年7月20日 11:40 ]

京都大会 4回戦   鳥羽3―1福知山成美 ( 2021年7月20日    わかさ京都 )

<鳥羽・福知山成実>鳥羽先発・作本は力投する(撮影・井垣 忠夫)
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 勝負強さを発揮した。適時打はなく、安打数は相手を下回る6安打。それでも3点を奪い、逃げ切った。松下浩司監督(38)は「生徒達はこういう試合を乗り越えたことで自信になるでしょう」と目を細めた。

 2回無死一塁、8番・薮田紘平(3年)が三塁前にバント。一走の岸田悠吾主将(3年)は無人となった三塁を一気に陥れた。次打者・中嶋龍太郎(2年)のセーフティースクイズで先制。1―1の3回には無死一、二塁から4番・若杉優杜(3年)が確実に犠打を決め、1死満塁からスクイズで勝ち越した。7回にも相手の守備の乱れにつけ込み、無安打で加点するなど効率よく加点。主将は「自分たちはスキがあったら次の塁を狙っていくスタイル」と胸を張った。6犠打と高い走塁意識が勝利の原動力。毎大会前に行う約40分間のバント特訓も生きた。

 普段着野球はビッグプレーが発端だった。初回2死一、三塁、右翼手・宮本隼(3年)がライナー性の打球をダイビングキャッチ。失点を阻止すると、2―1の5回無死一塁では右前打をダッシュ良くさばき、三塁へのノーバウンド送球で一走をアウトにした。指揮官は「本来なら、セオリーとは違うし、あの場面もノーバウンドで投げるべきではない」としながらも「彼のアグレッシブな姿勢。勝負どころと踏んで、勝負しに行ったことに救われたかなと思う」と称えた。

 「1番・投手」で先発した左腕・作本成央(3年)が1失点完投。主将は「投手中心に粘って、しのいで、走塁にバントを絡めて後半勝負するのが、自分たちの野球」と言う。投打、そして走攻守がガッチリとかみ合って、3年ぶりの8強進出を決めた。

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2021年7月20日のニュース