北海・木村、自己新150キロ 視察9球団の前で10K完投、西武・渡辺GM「上位に入る可能性ある」

[ 2021年7月20日 05:30 ]

全国高校野球選手権南北海道大会1回戦   北海4-2苫小牧中央 ( 2021年7月19日    札幌円山 )

<苫小牧中央・北海>力投する木村(撮影・高橋茂夫)
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 9球団のスカウトが見つめる中、北海の木村大成(3年)が、自己最速を2キロ更新する150キロをマークした。「直球は全然ダメ」という中で大台到達。「本来の投球をしたらまだまだ上にいける」とさらなる球速アップの手応えをつかんだ。

 9回114球を投げ、2安打3四死球で2失点完投。10三振を奪ったスライダーは「今季一番良いくらい切れていた」と絶好調で、チェンジアップも使えるメドが立った。西武の渡辺久信GMは「春より一つ一つの球種がレベルアップし、伸びしろもある。上位に入ってくる可能性もある」と高く評価した。

 OBの巨人・鍵谷から野球部に贈られた弾道測定器を愛用するクレバーな左腕は、直球不調の原因について自己分析。「内角に投げる時に体が倒れて腕が下がり球威がなかった」と振り返り、修正に自信を見せた。

 今春のセンバツでは、初戦で神戸国際大付に延長10回サヨナラ負け。「スタミナがなくて負けたので、明日連投して成長した姿を見せたい」と準々決勝の東海大札幌戦に臨む。(石川 加奈子)

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2021年7月20日のニュース