天理・達 反省4回3失点もスカウト評価不変「5年後、10年後に伸びてくる素材」

[ 2021年7月20日 05:30 ]

全国高校野球選手権奈良大会3回戦   天理15-3大和広陵 ( 2021年7月19日    佐藤薬品スタジアム )

<大和広陵・天理>1回、大和広陵・早川の遊ゴロに飛びつく天理・達(撮影・井垣 忠夫)
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 今秋ドラフト上位候補で最速148キロを誇る天理のエース右腕・達孝太が今夏初登板初先発。日米11球団のスカウトが見守る中、4回6安打4四死球3失点と制球力を欠き、痛打される場面が目立った。

 「自分をまったくコントロールできなかった。(自己採点は)0点です」

 春季奈良大会で右肘を痛め、完調後の実戦登板はこれが3戦目。実戦感覚が戻らないのも無理はなかった。岩隈久志を発掘した楽天の後関昌彦スカウト部長も経緯を踏まえ「手足が長く、彼の高校時代とダブる。5年後、10年後に伸びてくる素材としては抜群」と高い評価は変わらない。

 結果には表れなかったが、状態は確実に上がってきている。「大会の中の暑さを感じ取れた。左足を踏み出すタイミングも合わなかったが、右足に体重が乗っているということ」と確かな収穫を口にした。今春選抜は4強も、自身は右脇腹を痛め準決勝登板を回避。「チームで全国制覇を掲げている。それに貢献できるように」。その借りは、聖地で必ず返す。(北野 将市)

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2021年7月20日のニュース