早実の1年生・深谷　公式戦1号がランニング弾　シード校の佼成学園破った

全国高校野球選手権西東京大会3回戦   早実6ー0佼成学園 （ 2021年7月19日    スリーボンド八王子 ）

＜早実・佼成学園＞5回1死二塁、早実の代打・深谷（左から2人目）はランニング本塁打を打ちナインから出迎えられる（撮影・西川　祐介）
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　1年生が躍動した早実が、第4シードで昨夏独自大会準優勝の佼成学園を撃破した。ベンチ入りした1年生5人のうち3人がスタメン。4人目の1年生として、5回の遊撃守備から途中出場した背番号20、深谷空（そら）が試合を決定づけた。

　「試合に出たら3年生のためにと思ってやってる。“（3年生から）思い切りいけ”と言われ、思い切りいきました」。4―0で迎えた5回1死二塁から内角直球を捉え、左中間へ。「一塁を回ったとき、外野手がまだ追っていたのでいけると思った」。50メートル6秒3の快速を飛ばし、一気に本塁を陥れた。高校通算2本目、公式戦初本塁打がランニング2ランとなり「まさかという感じ」と笑った。

　和泉実監督は「深谷に期待しているのは守備だけど、今日の一打は彼の自信になる」と話した。愛知・梅坪台中から、15年夏の甲子園で1年生で2本塁打した清宮幸太郎（現日本ハム）に憧れて早実へ進学。その弟・福太郎主将（3年）の「思い切りプレーしてくれ」の言葉に押された深谷の一打がチームを乗せた。（秋村　誠人）