野村謙二郎氏 堂林、誠也から見えた広島の現状 思い出せ“次の打者につなげる”気持ちを

[ 2021年4月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1-2ヤクルト ( 2021年4月20日    マツダ )

<広・ヤ>8回2死一、二塁、鈴木誠は三振に倒れる (撮影・奥 調)
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 【野村謙二郎 視点】6回無死一塁での堂林が今の広島のチーム状態を表している。最終的にバスターエンドランで走者を二進させたが、過程ではバントを2度失敗(いずれもファウル)した。上手なのにできないのは重圧や焦りがある証拠。打っていない、何とかしないと…という心理だ。

 得点圏で2度空振り三振に倒れた鈴木誠もしかり。試合運びや空気が重く、オレが打たなきゃ…という意識が強すぎるように映る。いや、打線全体に言えるだろう。結果を出さなきゃ…という心理状態で打席に立っている選手が多いと感じる。

 もう一度、打線が機能した時のことを思い出してもらいたい。口々に“次の打者につなげる”と言っていたはずだ。結果を求めるあまり、バットが出てこなくなるのが怖い。ストライクゾーンは球種に関係なく振っていける工夫が個々に欲しい。

 森下は、状態が良くない中で2失点に抑えた。ただ直球は村上の打席以外、狙ったところに投げ切れていない。4回に山田を二ゴロ併殺に仕留めたのは逆球。シュート回転するのはなぜか。次回までに修正する必要がある。(スポニチ本紙評論家)

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