国学院大 山本ダンテ武蔵 4戦ぶり4号は狙い打ち

[ 2021年4月21日 12:32 ]

東都大学野球・第4週第2日   国学院大5―3青学大 ( 2021年4月21日    神宮 )

<国学院太・青学大>初回1死三塁、先制の左越え2ランを放つ国学院大・山本ダ(撮影・尾崎 有希)
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 客観的に自分を見る。簡単そうで、難しい。国学院大の3番に座る山本ダンテ武蔵(4年)は、打席で冷静だった。

 4試合ぶりの今季4号2ランは、狙い打ちの一振りから生まれた。0―0の初回1死三塁。初球はカーブを見逃し、ストライク。「前に突っ込んでしまった。普通のキャッチャーなら、もう一球来るだろうと思って、狙っていた」と振り返った。2球目は、読み通りのカーブ。ミスショットすることなく、左翼席に運んだ。

 青学大の1年生・佐々木泰とリーグトップの4本塁打で並ぶ。「1年生とは思えないスイング。凄いなと思う」と同じ右打者としてリスペクトしている。一方で、タイトルへの思いを聞かれると、即答した。

 「そこを考えると、理想のスイングとかけ離れる。自分を律しながらやっていきます。ホームランで負けても、チームが勝てばいい」

 鳥山泰孝監督は、山本ダンテについて「体ができてきて、精神も充実している、心技体のバランスが良く、春を迎えられている」と成長に目を細める。チームは前半戦の6試合を終えて4勝2敗。10年秋以来のリーグ優勝へ向け、チーム思いの4年生が中心に座っている。(川島 毅洋)

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2021年4月21日のニュース