関西六大学野球が開幕 大阪桐蔭の前主将・大商大1年生の藪井がスタメン2安打デビュー!

[ 2021年4月3日 14:06 ]

関西六大学野球 第1節第1日   大商大5―0神院大 ( 2021年4月3日    南港中央 )

<大商大・神院大>2度もヘッドスライディングをした大商大・藪井駿之裕のユニホームは泥だらけに
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 関西六大学野球春季リーグが開幕し、3連覇中の大商大が神院大に快勝した。「4番・DH」でフル出場した今秋ドラフト候補の福元悠真(4年=智弁学園)が3打数2安打4打点。大阪桐蔭で主に控えメンバーながら昨年、主将を務め、20年夏の甲子園交流試合でも決勝打を放った1年生の藪井駿之裕(しゅんのすけ)が「3番・二塁」でフル出場し、4打数2安打と大学デビュー戦を飾った。

 先制点は藪井の気迫が生んだ。5回2死一、二塁。三塁ゴロかと思われた弱い当たりで一塁へヘッドスライディング。セーフとなり満塁とすると、福元の中堅前へポトリと落ちる適時打で一塁から一気に生還し2度目のヘッドスライディングを披露した。「何としても福元さんに回さないといけないと思いました。(長駆生還は)2点より3点の方がいい。もう1点取ってやろう、と自然に(ヘッドスライディングが)出ました」と振り返った。

 前日には高校の恩師・西谷浩一監督(51)にも連絡し「お前がメンバーか!」と驚かれたというが、富山陽一監督(56)は「大阪桐蔭だった、ということは関係ない。ウチにとって戦力。上級生を奮起させるためにも、ですね。オープン戦でも状態が良かった」と先発起用の理由を説明する。

 藪井の世代は19年秋の神宮大会しか全国大会がなく、コロナ下で春、夏の甲子園大会は中止となり涙をのんだ。高校では達成できなかった夢を、大学でも追いかける。「全国大会に飢えているし、日本一になることが高校からの夢。関西から日本一になりたいという夢があって、大商大を選んだ。日本一を目指せるチームだし、少しでもその戦力になりたい」。そう語る目には一点の曇りもなかった。

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2021年4月3日のニュース