コロナでヤクルト激震も…村上がいる!豪快2号2ラン 1月自身も感染したからこそ…離脱者の分まで

[ 2021年4月1日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5ー3DeNA ( 2021年3月31日    横浜 )

<D・ヤ>5回、村上は2ランを放ち、一塁を回ったところで吠える。後方は牧(撮影・森沢裕)
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 緊急事態下のヤクルト。高津監督はナインを鼓舞した。「準備を怠ったり、できることをやらなかったりが一番ダメ」。これに応えたのは、自身が就任1年目の昨季に全試合4番で起用し鍛えた村上だった。

 西田が新型コロナウイルス陽性判定を受け青木と内川が濃厚接触者と特定された。村上自身は1月の宮崎県内での自主トレ期間中に同ウイルス陽性判定を受け、自主トレ先のホテルで約2週間の隔離療養を経験している。

 入院中も病室でストレッチや体幹トレーニングをこなしていたが、退院後には「動いていない分、体力は落ちているなと感じはします」と難しさを吐露。身をもって体験した村上だからこそ、西田を始め、青木と内川の思いも痛いほど分かる。

 だから燃えた。3点をリードした5回。なお2死一塁から、村上は左中間席上段に2号2ランを運んだ。普段はあまり感情を見せない男が、一塁ベースを回ると右拳を突き上げた。「何としてもチームに貢献したかった」。苦しむ仲間へ目いっぱいの思いを込めた。

 開幕3連戦は計11打数1安打。チームは3連敗を喫した。昨年にも増して、相手バッテリーの警戒は増す。この日の一発を称えた指揮官も「その(警戒の)中でも結果を出すことが難しい。それができないと、本当のチームの中心打者としては“?”だと思う」とさらなる成長に期待する。

 11人の選手が入れ替わり、先発野手も前日から5人が代わった。落とせば尾を引きかねない一戦で、4番がチームを2連勝に導いた。「しっかりみんなが準備してくれたし、ベンチにはとても元気があった」と高津監督。チームはたくましく、一丸で乗り越えた。

 ▼ヤクルト・高梨(5回0/3を6安打3失点で今季初勝利)こういう状況だからこそ、しっかり自分の投球をしようと気合を入れていきました。

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2021年4月1日のニュース