東海大相模・門馬監督「全員でつかみ取った優勝」優勝インタビュー全文

[ 2021年4月1日 16:24 ]

第93回選抜高校野球大会最終日 決勝   東海大相模3―2明豊 ( 2021年4月1日    甲子園 )

<東海大相模・明豊>初回、東海大相模・小島のスクイズで生還した門馬(右)を迎える門馬監督(撮影・坂田 高浩)
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 第93回選抜高校野球大会最終日は1日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝が行われ、東海大相模(神奈川)が明豊(大分)にサヨナラ勝ちし、2011年以来10年ぶり3度目の優勝を飾った。

 1点を追う初回1死三塁から小島大河の三塁前へのスクイズで先制。再び1点を追った5回2死二塁から求航太郎の左越え適時二塁打で追いつき、9回1死満塁から小島がサヨナラ打を放った。投げては、右腕・石川永稀、求航太郎とつないで6回途中まで2失点。3番手としてマウンドに上がったエース左腕・石田隼都が無失点リリーフした。

 門馬監督の優勝インタビュー全文は以下の通り。

――劇的な形での優勝。今の気持ちは?

 「粘り勝ち。最後の最後までしぶとく執念を持って戦った小島の一打がこのチームのすべてを物語っていると思います」

――2度追いついてのサヨナラ勝ちでした

 「明豊高校の選手たちが非常に気迫を持って向かってくる、その姿勢で後半まで完全に押されていたと思う。そこをなんとか崖っぷちの所で踏みとどまっていた。それが9回のサヨナラの場面につながったのかなあと思います」

――先発・石川、そして求とつないで、6回のピンチの場面で石田。この継投の判断は?

 「最後は石田と決めて、きょう甲子園球場に来ました。最後は石田で締めくくりました」

――守備の堅さが目立ちました

 「昨年の秋にサヨナラで負けてそこから始まったチーム。サヨナラで最後を締めくくることが出来て本当にうれしく思います」

――大会途中で大塚主将が体調不良でチームを離れることになりました

 「大塚も今、病気と闘っています。我々はグラウンドで戦いました。大塚は病院のベッドの上で戦っています。ただきょうの一戦は大塚も一緒に戦ってくれたと思います。すべての選手の力でこの勝利をつかむことができました」

――昨年はセンバツ、夏の全国選手権ともに中止でした。昨年のセンバツ出場を決めていた3年生への思いは?

 「これは東海大相模の3年生だけじゃなくて、全国の高校球児の3年生、それを開会式の時に仙台育英の主将が“2年分の春”という表現をしてくれました。まさに2年分の春、すべての高校野球がこの甲子園に戻ってきたと思っています」

――グラウンドの選手、スタンドの野球部員たちにどういう言葉をかける?

 「全員でつかみ取った優勝です。ただこの試合も明豊高校がいてくれたからできた試合だと思っています。明豊高校の皆さん、ありがとうございました。そしてこの大会を開いてくださった多くの関係者の方に御礼を申し上げます。どうもありがとうございました」

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