明豊・川崎監督 優勝はまだまだ早いと…忘れられない“原点”の試合

[ 2021年4月1日 19:59 ]

第93回選抜高校野球大会最終日 決勝   明豊2―3東海大相模 ( 2021年4月1日    甲子園 )

<東海大相模・明豊>9回1死満塁、ナインに指示を出す明豊・川崎監督(左奥)(撮影・坂田 高浩)
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 あと一本及ばなかった準優勝だった明豊の川崎絢平監督には忘れられない試合がある。明豊を率いて初めて甲子園に出場した2015年夏の仙台育英戦だ。1―12と完敗。「ボコボコにやられて。せっかく応援してくれているのに、支えていただいているのに、これで終わるようじゃ情けないなと強く思った」と力不足を痛感した。出場するだけで満足してはいけない。そこから変わった。「生徒にも甲子園で勝つためには、と話すようになった。“行くためには”と“勝つためには“には大きな差がある。生徒に言うことによって自分にも言い聞かせてきた」とプレッシャーをかけてきた。

 19年はベスト4。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止。今大会では全試合無失策の守備と3人の投手陣の継投で初めて決勝まで勝ち進んできたが、優勝にあと一歩届かなかった。川崎監督は「階段は一つ、一つしか上がれないのだなと思った。二つ階段を上がりたかった。まだまだ早いんだなと言われていると思いますし、たくさん勉強になったことがあった。選手のおかげで試合に対する幅も広がった。選手にはほんとに感謝したい」と話した。

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2021年4月1日のニュース