巨人・岡本　土壇場9回に「どさくさ紛れ」決勝9号2ラン

セ・リーグ   巨人5―3DeNA （ 2020年7月19日    横浜 ）

＜D・巨＞9回2死一塁、勝ち越し2点本塁打を放ち、雄叫びを上げる岡本（撮影・木村　揚輔）
Photo By スポニチ

　4番が土壇場でプチスランプを脱し、試合を決めた。巨人・岡本はこの3連戦、直前の打席まで11打数無安打で8三振。「打ち急いでいた」と分析。気持ちの整理をつけて打席に向かった。

　同点に追いついた直後の9回2死一塁。「増田さんが還ってきてくれたので、気楽に打席に入れた。このカード打てていなかったので、打てて良かった。僕はどさくさ紛れです」。右越えへリーグトップタイの9号2ランで勝ち越し。一塁を回って「ヨッシャー！」と雄叫びを上げた。

　来た球を素直に打ち返すことに集中した。国吉の真ん中外よりの151キロ直球を逆方向へ運んだ。今季の本塁打方向の内訳は左4、中2、右3。コースに逆らわず、打てている証だ。

　原監督も「ずっとためていたのかな？大事なところで1本出たのは大きい」と絶賛。頼れる主砲が勝利に導くアーチを広角に描く。（青森　正宣）