“サイクル男”大院大ルーキー杉田 初陣は5打数2安打 「緊張」も安打重ねる

[ 2020年7月20日 13:49 ]

関西六大学野球 春季リーグ戦代替試合   大院大2―0神院大 ( 2020年7月20日    皇子山 )

<関西六大学 神院大・大院大> 5回無死、初安打を放つ大院大・杉田 (撮影・平嶋 理子)                                                                   
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 “サイクル男”が初陣を飾った。大院大のルーキー・杉田翔太郎(1年=敦賀気比)が「1番DH」で公式戦デビュー。5打数2安打1得点と結果を残し、勝利に貢献した。

 「初めての公式戦だったので、緊張しました。1本目が出たら2本目も出るタイプなので、2本目はうまく合わせることができたかなと思います」

 最初の2打席は凡打に倒れたが、5回にラッキーな内野安打で“大学初安打”を飾ると、6回には逆方向へきれいに流し打って左前打。「球種とか、威圧感が高校とは全然違う」と圧倒され気味でも、ヒットは確実に重ねた。

 昨夏の甲子園2回戦の国学院久我山戦で、史上6人目のサイクル安打の偉業を達成。すでに先輩たちからは“サイクル男”と呼ばれることもあるという。高校時代、ともにクリーンアップを形成した木下元秀(広島)とは現在も連絡を取り合っており、6月27日の2軍戦で“プロ1号”を放った際に「頑張れよ」とメッセージを送ると「そっちも頑張れよ」と返事があった。「長打力とか、オーラとか、自分は木下に勝るものはないかなと思っていたけど、打率では勝てたことが自信になっている。自分と同じ学年にだけは絶対に負けたくない」。芽生えた対抗意識が杉田の原動力だ。

 高校時代主に打っていた3番から1番となり「初球からいきたいタイプなんですけど、それで打ち損じたらチームの勢いをなくしてしまわないかと…」と1年生らしい遠慮をのぞかせながらも、大きな野望は必ずかなえる。「大学野球といえば神宮。大院大で日本一になりたい」。笑顔がキュッと引き締まった。

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2020年7月20日のニュース