大谷ショック…エ軍エース左腕が宿舎で急死 27歳スカッグス投手

[ 2019年7月3日 02:30 ]

6月26日、ラステラへのオールスターファン投票を呼びかけた大谷(左)とスカッグス投手(Angels Baseball 提供)
Photo By 提供写真

 エンゼルスは1日(日本時間2日)、今季チーム最多の7勝を挙げているタイラー・スカッグス投手が、遠征先のテキサス州で死去したと発表した。27歳だった。地元警察によると、通報を受けた時にはチーム宿舎の部屋で意識がなかった。死因は公表されていない。大谷翔平投手(24)とはクラブハウスの席が隣で仲が良かった。同日のレンジャーズ戦は中止。米球界は深い悲しみに包まれた。

 ナイター開始の約5時間前、午後2時18分。エンゼルスのチーム宿舎から「意識を失った男性がいる」と地元警察に通報があった。捜査官がスカッグス投手の部屋に急行し、死亡が確認された。

 この日のレンジャーズ戦は中止。急きょ記者会見を開いたレ軍のクリス・ウッドワード監督も「選手たちはみんな動揺している」と沈痛な表情で話した。

 エ軍の本拠地である南カリフォルニア出身の同投手は、主砲トラウトと同期入団でマイナー時代にルームメート。昨オフにカーリ夫人と結婚し、サンタモニカに新居を購入していた。故障がちだったが、今季はチームトップの7勝。先発陣のリーダー的存在だった。

 同じ代理人事務所に所属する大谷とも仲が良く、20年の二刀流復帰を熱望していた一人。大谷も親しみを込め「タイラー選手」とファーストネームで呼ぶ間柄だった。水原一平通訳は自身のインスタグラムに初投稿し「あなたは翔平と私をキャンプ初日から両手を広げて歓迎してくれた。安らかにお眠りください、タイラーさん」と哀悼の言葉をつづった。

 エ軍選手がシーズン中に不慮の死を遂げたのは09年4月にニック・エイデンハート投手(享年22)が酒気帯び運転の車に追突される事故に遭って以来。昨季途中までエ軍に所属したルイス・バルブエナ内野手(同33)はオフの昨年11月、母国ベネズエラで交通事故死している。

 最後の登板は6月29日。翌日、ナインがカウボーイ風の服装で移動した際は黒いシャツ姿を披露していた。大リーグ公式サイトをはじめ多くの米メディアがトップ記事で早すぎる死を悼んだ。

 ◆タイラー・スカッグス 1991年7月13日生まれ、カリフォルニア州出身。09年ドラフト1巡目指名(全体40番目)でエンゼルス入り。10年にダイヤモンドバックスにトレード移籍し12年8月にメジャー初登板。13年オフのトレードでエ軍に復帰した。通算96試合で28勝38敗、防御率4・41。1メートル93、102キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2019年7月3日のニュース