日本ハム・宇佐見 移籍初安打からのプロ初猛打賞で連敗止めた!「名前覚えて」

[ 2019年7月3日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム9-1西武 ( 2019年7月2日    札幌D )

2回、適時二塁打を放つ宇佐見(撮影・高橋茂夫)
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 背番号30のユニホームで上がった移籍後初のお立ち台。4年目で初の3安打をマークした日本ハム・宇佐見は緊張していた。「自分が来てから連敗していたので勝ててよかった。やっと自分のユニホームを着てプレーできているのがうれしい」。6月26日に巨人から移籍してきた26歳が2打点で、連敗を6で止める立役者となった。

 球団記録まであと1本と迫る猛打に火を付けた。2回だ。3連打で1点を先制し、なおも無死二、三塁。クイックモーションで投げてきた高橋光の直球をはじき返した。「クイックしてきたのでびっくりして振った」。反応で内角をさばくと、打球は右翼手の頭を越えた。移籍5打席目で飛び出した移籍後初安打&初打点。打線は4連続適時打を含む8連続長短打で一挙8点を奪った。

 上半身のコンディション不良で大田は2試合連続欠場したが、巨人移籍組の先輩に恩返ししたかった。チームに初合流した6月28日の練習。環境に溶け込めるようにと「大田さんが近くにいてくれた」と感謝する。宇佐見は同28、29日のソフトバンク戦に、実松の背番号90を借りて出場。自分のユニホームが届いた30日は出番なく、「お披露目」となった一戦で3回にも左前打、4回には右前適時打も放った。

 先発全員安打の18安打9得点。勝率5割復帰に導いた宇佐見に、栗山監督は「元々打つ能力が高い。これで安心して野球ができる」と目を細めた。「名前を覚えてもらえたらありがたい」。そう声を弾ませた宇佐見が再浮上の起爆剤となる。(東尾 洋樹)

 《球団記録あと1》日本ハムが2回に8者連続安打。四死球、犠打を挟まない最多連続安打記録は10年6月7日にロッテがヤクルト戦、オリックスが広島戦でそれぞれマークした10者連続。チームで8者以上の連続安打は87年10月1日西武戦の5回に9者連続、76年10月7日ロッテ戦の8回、07年8月16日ソフトバンク戦の5回にともに8者連続で記録したのに次ぎ4度目。

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2019年7月3日のニュース