オリ、執念のサヨナラ“判定勝ち”!劇勝呼んだマレーロ&若月

[ 2019年7月3日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス6―5ロッテ ( 2019年7月2日    京セラD )

サヨナラ打の大城(左から2人目)らナインを迎える西村監督(撮影・井垣 忠夫)
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 今季5度目のサヨナラ勝ちにはオリックス戦士の意地が詰まっていた。延長10回1死満塁から大城の遊撃へのゴロで三塁走者・安達が生還。ロッテ側のリクエストでも判定は覆らず遊撃内野安打で決着したが、劇勝を呼んだのは2日に31歳を迎えたマレーロだった。

 7回に自身の失策で一時逆転を許したが、8回先頭で酒居から2号同点ソロ。「ボールを空中に上げようという意識だった。守備のことは考えずに打席に入った」と汚名返上の一打で応えた。6月30日に発表された中日とのトレードでウエスタン・リーグ打率トップのモヤが加入。「チームに貢献できるように頑張りたい。自分のできることに集中する」と冷静さを装ったが、ライバル誕生は心中穏やかではなく居場所を確保する意味でも大きな一発になった。

 若月も気持ちは同じ。打率1割台と低調の中、適時打を含む今季初の3安打1打点と活躍。「新しい捕手(松井雅)も入ってくる。うかうかしていられない」。加入する3選手は、3日に入団会見に臨み、そのまま練習参加するだけに、意地を見せた格好だ。

 9連戦の初戦を取った西村監督も「勝つと負けるでえらい違いですからね」と連敗ストップにひと安心。観戦した宮内義彦オーナーも「マレーロくんが良い試合にしてくれたよ」と冗談交じりに助っ人を称えた。(鶴崎 唯史)

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2019年7月3日のニュース