阪神・矢野監督一問一答 原口復帰打に「ドラマとか映画のよう」「申し分ない勝ち」

[ 2019年6月4日 23:26 ]

交流戦   阪神11―3ロッテ ( 2019年6月4日    ZOZOマリンスタジアム )

<ロ・神>9回1死三塁、復帰初打席で適時二塁打を放ち、記念球を手にした矢野監督(左)らから出迎えられる原口(94)(撮影・北條 貴史)
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 ▼原口が復帰 そこにともなって結果を出すのがスゴイと思う。「緊張したか?」と言ったら「ファームにいる時の方が緊張した」って(笑い)。落ち着いて初球から振りに行っているところもすごいと思う。戻ってくるときに多分、俺らにはわからん思いをフミは持って、それを打席でも走塁でもしっかり表現してくれた。素晴らしい打撃と気持ちがあったね。

 ▼出番はああいう場面を想定 今日はどこかで絶対、使いたいなと思っていた。みんながいい形を作ってくれた。リュウ(梅野)も三塁まで盗塁してくれたところでまた、楽にというのはないかもしれないけど、そんな余裕はないかもしれんけどね。みんながフミの舞台を作ってくれて、フミ自身もああいう結果を出してくれた。

 ▼監督の感情 オレは現役時代を一緒にやっているしね。現役時代をやっていて、試合に出たいとか、うまくなりたいとかを常に持っていた。フミには失礼かもしれないけどね。うまい選手じゃないと思うのよ。だけど、ここまではい上がってきたね。腰も痛めたり、ガンにもなって…。常に試練というか、いろいろなことがあった中で乗り越えてきたんでね。その1個、1個がフミを大きくしていると思う。あいつの一番すごいのは折れない気持ちがね。その気持ちが現役時代にやっている時から「こいつ、すごいな」というのがずっとあって。結果も出してくれるっていうね。本当に両手で矢野ガッツしました。

 ▼監督は原口のヒットを見てどんな感情に。 もう、ネクスト(バッターズサークル)から雰囲気をファンの人が作ってくれたり。映画じゃないけど、舞台が整っていく中で、なんかフミの今までの頑張りに対する、野球の神様っていうと大げさだけど、作ってもらったような舞台の中で映画のようなというか、そんな結果まで出してくれたんで。メチャメチャうれしかった。交流戦の頭というところで、何かムードをリセットする中のプラスアルファというところでフミを(1軍に)呼んだってところもあったんで。そういう意味でもみんな打ったというのもある。ムードに乗れる一勝になったのでね。すべてがドラマとか映画のような感じやった。

 ▼チームにとっても大きい復帰 そういう目に見えない部分と、実際に数字でこうやって代打で打ってくれるとか、リュウ(梅野)もずっと出ずっぱりなんでキャッチャーというのもある。マルテも状態上がってきているけどファーストというのもありえる。またそういう部分でも、使っていける戦力としても大きい。

 ▼監督は原口に何かエール 「楽しみにしてるぞ」ということだけで「自分も楽しみます」ということだった。俺もそれを自分自身テーマにというか、そうしてるし。それしか言ってない。

 ▼梅野いいところで一打 リュウ(梅野)もすごいよ。あのホームランもね。ちょっと流れがいったりきたりしてる中でのあの一発やったし。カイ(植田)が代走に行ったことでヨシオ(糸井)のホームラン出たってこともあり得ると思うし。きょうはあの2本のホームランが効果的やったと思うし。ランディも粘ってくれたし、申し分のない、うちとしては交流戦勝ちのスタートがきれたと思います。

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2019年6月4日のニュース