広島 DH4人態勢で交流戦、気合の松山「信頼取り戻していく」

[ 2019年6月4日 05:30 ]

交流戦でDHでの活躍が期待される広島・松山
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 広島は西武戦から交流戦がスタートする。敵地で採用されるDH制が交流戦18試合の勝敗を大きく左右するが、首脳陣は左の松山を中心に長野、会沢、磯村を想定。中でも低調だった松山、長野は巻き返し、首位固めへの貢献を誓った。

 かつてない好ムードで交流戦を迎える。目下33勝20敗1分け。2位・阪神とのゲーム差4のみ昨季と同じだが、それ以外の成績は軒並みリーグ3連覇した過去3年を上回る。順位変動が起こりやすく、ペナントの行方を左右する18試合。カギはDHだ。

 「基本線は松山でしょうね。状態は悪くないので。それに長野、会沢、磯村も。捕手は4人いますから」

 東出打撃コーチがプランを明かした。採用されるのは敵地での9試合。4選手をどう使い分けるか…については「投手のタイプや球種、持ち球に応じて」と説明した。真っ先に指名を受けた松山は言葉に力を込める。

 「打席で結果を出して、信頼を取り戻していくしかない。コーチも期待して言ってくれていると思うので」

 開幕直後に頭部死球を受けるなどして、打率・164と低迷する今季。巻き返しへの思いは強い。DHでの実績は十分だ。過去19試合に出場し、打率・310、2本塁打、7打点。5試合でDHを務めた昨季も打率・353をマークした。

 「真っすぐが早いイメージ。ただ捕手の傾向なのか、昔ほど直球直球でもなく、最近は変化球でかわしたり…もありますけどね」

 長野は交流戦の印象をそう語った。13年5月22日の楽天戦では、あの田中将大から初回に先頭打者アーチを掛けたことも。ヤンキースに移籍した剛腕にとっては、初の先頭打者被弾。翌23日も、初回の先頭打者で美馬に一発を見舞った。

 巨人在籍時の公式戦ではDHでの出場がなく、今春を含めてオープン戦11試合で25打席に立ったのみ。打率・182にとどまるが、助走段階の数字は意味を持たない。ましてやベテランは、たとえ低調でも交流戦の時期から状態を上げてきた。

 「頑張ります」

 決意を込めた短い言葉。セ界独走へ、松山が、長野がバットでチームに活力を与える。(江尾 卓也)

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2019年6月4日のニュース