輝星 12日広島戦デビュー濃厚!4日の昇格最終テストは「完璧」求め快投誓う

[ 2019年6月4日 05:30 ]

千葉・鎌ケ谷でブルペン投球を行う吉田輝
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 日本ハムの吉田輝星投手(18)が、4日のイースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)で1軍昇格への「最終テスト」に臨む。先発で5回、100球前後を投じる見込み。合格なら今月12日に札幌ドームで行われる広島戦での1軍デビューが濃厚で、セ・リーグ王者との対戦は4日開幕の交流戦の目玉となる。

 やっと視界の先に1軍の舞台が見える場所まで歩みを進めてきた。「最終テスト」に臨む吉田輝は「直球だけで圧倒するぐらいの投球でなければ、1軍は難しい。2軍で完璧に近いぐらいでないと」と快投を誓った。

 金足農のエースとして出場した昨夏の甲子園で秋田県勢として103年ぶりに準優勝。甘いルックスながら泥くさく必死に腕を振る姿で全国に感動を届けた。プロ入り後も順調に成長し、イースタン・リーグ8試合で0勝2敗と勝ちはないながらも防御率2・35。先発完投型の絶対的エースを目指し、直球主体の投球を続けてきた。5月中旬にはウイルス性胃腸炎で数日間離脱もダメージを最小限にとどめ、復帰登板だった前回5月26日の西武戦は2回1安打無失点。最終テストにこぎ着けた。

 2日には千葉・鎌ケ谷の2軍施設でブルペン入り。実戦を見据えてスライダー、カーブだけでなく、高校時代もほとんど投げなかったフォークも試すなどした。「長い回を投げたいので、それに合わせて変化球も増やした。追い込んだときに落ちる球があると楽なので」と、表情を引き締めていた。

 合格すれば中7日で1軍の先発ローテーションの谷間となる今月12日の広島戦での1軍デビューが濃厚。札幌ドームのファンの大歓声を浴びながらセ・リーグ首位を快走するチームを相手に腕試しする。まだまだローテーションで回るスタミナはないが、結果を残せば中10日以上の間隔で定期的に1軍で登板を重ねる可能性もある。

 何よりも令和のスター候補生でもある吉田輝は高卒2年目の清宮と同様、首位の楽天を2位で追うチームの起爆剤になれる。1軍切符をつかんだ場合、甲子園で阪神3連戦が行われる7~9日の期間に1軍に合流する可能性もある。黄金右腕が「聖地凱旋」となれば、登板はなくても大きな注目を集めそうだ。

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2019年6月4日のニュース