阪神・福留、残り全試合出る!金本監督「全部頑張ってもらうくらいのつもり」

[ 2018年9月4日 06:23 ]

新神戸駅から移動する福留(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・金本知憲監督(50)は3日、ここまで休養を挟みながら起用してきた福留孝介外野手(41)について、4日の広島戦(マツダ)から残り31試合はすべて先発起用する方針を示した。

 「残り試合、全部頑張ってもらうくらいのつもりでね。“少々、無理しても行くぞ!”とは伝えているんですけど、あんまり無理させてもね…。ただ“体にムチを打って頑張ってもらうぞ!”とは言っている」

 間違いなく、虎の勝敗のカギを握る男だ。今季、福留が先発を外れた17試合は6勝11敗、勝率・353。一方で先発した95試合は46勝48敗1分け、勝率・489と、その存在感は明らかだ。さらに複数安打を記録した27試合は17勝10敗で勝率・630まで跳ね上がる。現に2試合連続3安打で計9打数6安打、1本塁打、6打点と暴れた1、2日のDeNA戦は連勝を飾った。

 その存在感は、グラウンド上だけのものではない。指揮官が「本人も意気に感じてミーティングでみんなに集合をかけたりね。キャプテンとして。本人も言った以上はと、責任感を感じてくれているように、響いてくれる選手なんでね。もっとムチを打とうかな(笑い)」と期待を寄せるように、主将として言葉でもチームの士気高揚に努めている。まさにチームの大黒柱だ。

 「(広島3連戦も)もう3つ行ってもらおうかなと。(今週は)5試合だし」。金本監督が最も恐れるのは主将の戦線離脱。だから疲労がたまりやすい7月下旬からは週1〜2回ペースで休養日を与えてきた。2位ヤクルトとは3ゲーム差で、本拠地でのクライマックスシリーズ開催は十分に可能な範囲。「リミッター解除」に向け、まずはきょう4日からの広島3連戦でフル先発起用する方針だ。

 福留本人も自らに求められる働き、チームの置かれている状況は理解している。だから「言われたところでやるのが役割ですから。常にそう(広島に勝ち越すと)思ってやらないといけない」と言葉に力を込めた。

 今季の広島戦は6勝11敗。特にマツダスタジアムでは1勝4敗と分が悪い。指揮官も「嫌な球場ではあるけれど。そろそろ払しょくしていかないと」と訴えた。上位浮上を図るには敵地で首位・広島に勝つしかない。そのためには、福留の力が必要だ。 (惟任 貴信)

 ○…福留は阪神移籍後の9月以降の通算打率・301。17年はチーム25試合中、22試合に出場。16年は全19試合に出場したが、3試合が代打による途中出場だった。今季、9月以降の全試合に先発すれば金本政権下では初めてになる。

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2018年9月4日のニュース