阪神・才木、藤浪を脅かす!152キロ 金本監督絶賛「キレもある」

[ 2017年11月12日 05:55 ]

練習試合   阪神6―3韓国・LG ( 2017年11月11日    安芸 )

<阪神・韓国LG>3回を無安打無失点と好投した才木
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 阪神は秋季キャンプ第3クール初日の11日、今キャンプ初の対外試合となる練習試合・韓国LG戦(安芸)に6―3で勝利した。

 虎の未来を明るく照らす152キロだった。今キャンプ初の対外試合の先発を任された来季2年目を迎える才木が、快晴の安芸市営球場で一際、輝いた。自慢の剛速球を軸に韓国LG打線を圧倒。3回無安打無失点、2奪三振の快投で大器の片りんを見せた。

 「真っすぐは、真っすぐが来ると分かっている時でも空振り、ファウルが取れていたので良かったと思います。変化球を課題にやっていますが、基本は真っすぐなんで」

 1メートル88の長身細身の右腕から繰り出される直球がうなりを上げた。初回は完全に力で抑え込み邪飛3つで料理。2回1死からは5番の李?宗(イ・ヒョンジョン)をこの日最速の152キロの真っすぐで空振り三振に斬り捨てた。

 変化球の精度を磨くことを課題にしているだけに「変化球は、取りたいところでストライクが取れなかった」と反省を忘れない。それでも、この試合に登板した6投手の中でもスピードはダントツ。金本監督の評価も上がる一方だ。

 「楽しみですよ。やっぱり球の速いピッチャーはね。球が速くてもキレがないとだめだけどキレもあるしね」

 今季はローテの軸と期待された藤浪、岩貞が不振。その二人を脅かす存在になるかと問われ「そうやね。岩貞もあんまりだしね…。あの二人(才木、小野)は十分にそこに入っていけるんじゃないでしょうか」と期待し、来春のキャンプでも1軍組に入れる構想。視察に訪れた坂井信也オーナーも「才木くんは順調に来ていますね。このままいってほしい」と、7日に19歳になったばかりの右腕の好投に目尻を下げた。

 このオフのテーマは体を大きくすること。体重は高校時代より4、5キロ増の82、3キロを維持しており「来春のキャンプで減るのも見越して85、6キロまで上げたい」と意欲的だ。朝食前におにぎりをほおばるなど間食を増やし、筋力トレーニングでビルドアップに励んでいる。まだティーンエイジャーの剛腕が、どんな進化を見せるのか。乞うご期待だ。(山添 晴治)

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2017年11月12日のニュース