大谷と一問一答「自分をもっと磨きたい」

[ 2017年11月12日 05:30 ]

メジャー挑戦を正式に表明した大谷
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 【日本ハム・大谷に聞く】

 ――なぜこのタイミングでの挑戦?

 「まだまだ不完全な選手だと思っている。そういう状態の中でぜひ行ってみたい気持ちの方が強かった。それは高校を卒業しようとした時も同じだったので、そういう気持ちが強いのかなと思う。そこが一番強い」

 ――度重なる今季のケガがメジャー挑戦の決断にどう影響を与えたか?

 「ファイターズに入ると決めてから、心の片隅にメジャーリーグにいつか行きたいなという思いはあったが、それを明確に考える余裕は一年一年なかった。昨年の優勝があって、ようやく一つ達成感みたいなものがあった。そこを経てやっぱり行きたいなという気持ちがちょっとずつ大きくなった。その中でのケガだったけど、そこに対してはそんなに夢に対する気持ちが小さくなったってことはない」

 ――今回、挑戦するに当たって相談した先輩は?または話を聞いてみたい選手は?

 「いろいろな方にお世話になった。ダルビッシュさんに関しては一緒にトレーニングさせていただいたし、(チームの先輩の)田中賢介さんに関しては一緒に何年もプレーさせていただいて、いろんな話をしていただける部分があったので感謝している。それと、代理人が決まった時に(メッツをFAになった)青木さんの方からお電話頂いた」

 ――一番最初にメジャーを意識したのはどのタイミングか?

 「子供のころからテレビで見てきた中で、やっぱり自分も行ってみたいなという少年の時の心だと思う。高校に入った時に最初に声を掛けてくださったスカウトの方がメジャーリーグの方だったので、僕としてはそこがきっかけかなと思う」

 ――今回、球団選びでどういった部分を重視する?

 「自分としては、まだまだ足りない部分の方が多い選手だとは思う。自分をもっと磨きたいというか、そういう環境に身を置きたいと思っているので、そこに適している球団に行きたい」

 ――対戦したい投手、打者は?

 「まだ実名を挙げて良いほどの選手じゃないと思っているので、まずは自分がその位置までレベルを上げていくのが大前提。まだ一度も経験してない部分に対して言うのはおこがましいのかなというのがある。まずは自分がその位置まで上がっていくことを考えて練習したい」

 ――5年間、日本で投打両方続けたことについて?

 「球団にとって、球界にとってプラスになっているのかという部分は自問自答してきた。おそらくこの先も続いていくのかな。自分でも見えなかった部分が見えてきたりとか、単純に面白いと思った部分があったので、やってきて良かったなと思っている」

 ――メジャーでワールドチャンピオンになってみたい?

 「そこは必ず、世界一の選手を目指していく上で通るべき場所。野球をやっていく上での最終目標だと思っているので、そこは経験してみたい」

 ――2020年に東京五輪がある。日本代表に対する気持ちは?

 「数年後、自分がどういう選手になっているのかは僕自身も分からないところがある。一つ言えるのは、また選んでくれるぐらいの実力を磨いていきたいなと思っているし、それまでに今よりもっと、前に進んでいけたら良いなと思う」

 ――現時点で野球選手として自信を持っている部分は?

 「自分が決めた道に対して、そこに向かって頑張ってはいける。この5年間は迷うことなく進んで来られた。そういう環境に自分を持っていけたと思っているので、そこには自信がある」

 ――5年間で支えてくれた栗山監督はどういう存在だった?

 「感謝は全ての部分でしている。一野球チームの監督を超えて感謝している部分が多い。おそらく栗山監督ではなかったらファイターズにはお世話になっていなかったと思う部分もある。凄く大きい影響があったし、これから先もご指導いただけると思っているので、ぜひいろいろな話をしたいなと思っている」

 ――地元・岩手への思い、メッセージは?

 「今シーズン、岩手での試合があったけど、僕はそこで(ケガにより)行けなかったというのがやり残したこと。本当はそこでいろんな方に見ていただくのが一番と思っていた。それをできなかったのが今年、一番申し訳なかったと思っている」

 ――本拠地・北海道への思いは?

 「いろいろあって入団したけど、初めて空港を降りたその時から温かく迎え入れてくれた。球場でも温かく応援してくれて、どこで会っても声を掛けてくれる。本当に良い方々に支えられてきたのかなと思っている」

 ――今日のネクタイの色を選んだ理由は?

 「ご想像にお任せします(笑い)」

 ――好きな球団の色?

 「そういうことではない。感謝の気持ちも含まれている。ファイターズに対して凄く感謝していると思っているので、この色をつけたいなと思った」

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