阪神・陽川 3戦連発 “鳴尾浜のゴジラ”から甲子園のゴジラに

[ 2017年11月12日 05:30 ]

練習試合   阪神6―3韓国・LG ( 2017年11月11日    安芸 )

<阪神・韓国LG>2回1死一塁、陽川は先制2ランを放つ
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 阪神・陽川の勢いが止まらない。2回1死一塁、韓国・LGの左腕・白南源(ベク・ナムウォン)から秋季キャンプでは3戦連発となる先制2ラン。カウント3―1からの真ん中141キロ直球を右中間へ運んだ。

 「感触は良かったです。ムダな動きがあってファウルになっていたのが、一発で仕留められました」

 5日の紅白戦で才木からバックスクリーン左へ、9日の紅白戦でも藤浪から左翼へ放り込み、そしてこの日は逆方向へ。「右方向にも打てれば打撃の幅が広がるし、自分の持ち味にしたい。(バッドの)ヘッドを立てて返す意識は、今年1年間取り組んできたことなので、それができた」

 今季、ウエスタン・リーグで放った21本塁打の打球方向は、右中間へ3、右翼へ2。中堅の3本を含めるとセンターから逆方向には4割近い。ちなみに中谷が1軍戦で今季20本、大山が7本、原口が6本をそれぞれ放ったが、右中間や右方向は0。3方向へ放り込める陽川のパワーはライバルと差をつける大きな武器になる。

 安芸に来てから10日余りでの成長を、金本監督も認める。「だいぶんバットの出が良くなった。(これまでは)飛ばそうとして、バットが遠回りして後ろが大きかったからね。鳴尾浜のゴジラから甲子園のゴジラになってほしいわね」

 3回にも左前適時打を放ち4打数2安打で、安芸3戦では計10打数7安打、3本塁打、6打点。「甲子園のゴジラ?自分の持ち味はそこ(長打)なんで、頑張りたい」。5年目を迎える来季こそ、甲子園で大暴れしてみせる。(畑野 理之)

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2017年11月12日のニュース