大谷代理人、メジャー全30球団GMと面談へ 二刀流スタンス確認

[ 2017年11月12日 05:30 ]

大谷の代理人バレロ氏
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 大谷と代理人契約を結んだ大手エージェント会社「CAAスポーツ」のネズ・バレロ氏(54)が、起用法についてメジャー30球団のGMとの「面談」を計画していることが11日、分かった。

 13日(日本時間14日)から4日間、フロリダ州オーランドで開催されるGM会議に出向く予定。各球団のGMと直接会って話すことで、球団の二刀流に対するスタンスを確認するのが目的だ。

 GM会議の会場となるのは、超高級ホテル「ウォルドルフ・アストリア」。同会議には全30球団のGMが出席し、さまざまなミーティングが行われるほか、トレードの可能性を探るためにGM同士が情報交換する。代理人にとっても選手を売り込む「商談」の場。関係者によると、バレロ氏は可能な限り、GMと会って、どのような起用法を考えているのかリサーチするという。

 大谷の場合、「25歳ルール」の適用により、契約金、年俸が抑えられるため、全30球団が獲得に乗り出す可能性がある。ただ、起用法については、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が「二刀流はスケジュールや、リカバリー期間を工夫すれば可能」と柔軟な考えを示したように既にアイデアを練っている球団があれば、先発投手、あるいは野手一本としてしか考えていない球団もあるとみられる。バレロ氏にとっては、球団の考えを聞いて、移籍先を絞り込むことが最初の作業となる。

 日本ハムがポスティングを申請すれば、30日間の交渉期間がスタートする。同じポスティングシステムを利用した現ヤンキースの田中は、移籍先を決める前にロサンゼルスで複数球団との「集中面談」を行い、条件などを確認した。大谷も限られた時間を有効活用するために、球団数をある程度絞り込んだ段階で渡米し、自ら交渉のテーブルに着く可能性も十分に考えられる。

 大谷はこの日の会見で「まず、そういう(二刀流が可能な)環境があるのかないのか、話を聞いてみないと分からない」と語った。二刀流にこだわるからこそ重要な球団のスタンス調査。バレロ氏はGM会議で得た情報を整理し、大谷に報告した上で今後のプランを練ることになる。

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