オリ助っ人右腕ヘルメン 好調の理由は“キンブレル効果”!?

[ 2017年8月21日 10:30 ]

20日のロッテ戦に勝ち、お立ち台でファンの声援に応えるオリックス・中島(左)と来日初勝利を挙げたヘルメン
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 今季加入したオリックスの新外国人右腕ゴンザレス・ヘルメン投手(29)が、徐々に存在感を発揮している。

 ドミニカ共和国出身で、07年にメッツ入団。13年にメジャー昇格しカブス、ロッキーズでプレー。メジャー通算129試合に登板。球威抜群の直球に150キロ近いツーシーム、チェンジアップが武器の本格派だ。

 開幕直後こそ、言葉の壁をはじめ日本球界適応への戸惑いがあった印象だが、再昇格した7月9日以降は圧巻の投球が続く。8月20日のロッテ戦では同点の7回に登板し1イニングを無失点。直後に決勝点が入り今季28試合目登板で来日初勝利をつかんだ。21日現在、28試合に登板し1勝0敗、2セーブ、6ホールドで防御率1・47を誇る。

 好調の理由の一つとして“キンブレル効果”がささやかれている。再昇格後、新たに披露しているのが、投球前に上体を前方に沈ませ、のぞき込むようにサインを確認する独特の動作。これが、メジャーを代表するクローザーの一人、キンブレル(レッドソックス)にそっくりなのだ。本人に聞くと…。「キンブレルと似ているだって?いやいや、オレの構えとは右肘の角度が違うだろ?オレはリリーフに回った13年から、このスタイルだ。これが、一番スムーズに投球動作に入れるんだよ、ハハハ」とあっさりと否定!?された。

 テスト生として参加した昨秋キャンプでは一度も見せていなかった。「右肘の角度が違うだろ?」と細かい部分を即座に否定したこと、周囲からは「良くメジャーの動画をスマホで見ている」との目撃情報もあり、あやしい部分は残るが、オリジナルということらしい。

 憧れの存在は母国ドミニカの英雄で、野球殿堂入りしたペドロ・マルティネス氏。「子供のころからマネして投げていたよ。最も尊敬するプレーヤーの一人だ」。守護神・平野が不振で2軍調整中の間は代役として抑え役をこなし、連投に回またぎも歓迎と「使い勝手」も良い。ペドロ・マルティネス2世か、オリックスのキンブレルか。いずれにしても、優良助っ人の一人であることは間違いなさそうだ。(オリックス担当・湯澤 涼)

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2017年8月21日のニュース