準決勝に臨む4校 広陵中村が快音響かせる 菅生は若林監督が打撃投手

[ 2017年8月21日 17:23 ]

 準決勝に臨む4校の調整を追った。

 ▽天理

 慣れ親しんでいるグラウンドで、ノックと4カ所での打撃練習を行った。左腕を擁する広陵を念頭に左の打撃投手を用意し、中村監督は「ボールをしっかり見極め、逆らわずに打て」と指示。初戦で2打席連続本塁打の神野は「自分のポイントで打つことを意識した。疲れたと言っていられない」と頼もしかった。

 エース右腕の碓井涼はランニングなどで調整。「(中村には)長打だけ打たれないように。シュートをどう使うか」とポイントを挙げた。

 ▽広陵

 張り詰めた様子はなく、淡々と練習した。野手はティー打撃で動画を撮影し、スイングの軌道を確認。快音を響かせた中村は「早く試合をしたい。相手の一番いい球を打ち返したい」と気合十分だった。

 準々決勝で先発した山本は投球練習をしなかった。エース平元はブルペン入りし、直球のみを10球投げた。背番号1の左腕は「どきどきもあるが、いい緊張感。甲子園で納得のいく投球ができていない。全力で放りたい」と意気込んだ。

 ▽花咲徳栄

 炎天下で野手陣は意気揚々とバットを振った。岩井監督が「守備練習をやって疲れが残るならしない方がいい」と話したように、約2時間の練習は打撃に専念した。

 マシン打撃などで2年生4番の野村は広角に打ち分けた。ことしの練習試合では東海大菅生の松本を打てずに大敗。「(早実の)清宮選手も抑えているし、レベルが一つ違う」と話しながらも「チームとしても成長しているし、あの時とは違うことを見せたい」と意気込んだ。

 ▽東海大菅生

 野手は打撃練習に専念し、元中日投手の若林監督も投手役を務めた。3試合全て2桁安打で7本塁打。大会最多11本塁打も視野に入る。監督は「甲子園でも腹が据わって自分たちのペースでできている。選手を頼もしく感じる」と頬を緩めた。

 大勝した花咲徳栄との練習試合で好投したエース松本は「向こうも成長しているし状況が違う。ただ自分も制球が上がっている」と自信をのぞかせた。ブルペンで約30球を投げ、2番手戸田も状態を確認した。

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2017年8月21日のニュース