花咲徳栄・野村 まねフォームで特大弾「球を長く見られる」

[ 2017年8月21日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第12日・準々決勝   花咲徳栄10―1盛岡大付 ( 2017年8月20日    甲子園 )

<盛岡大付・花咲徳栄>2回無死、先制のソロ本塁打を放つ花咲徳栄・野村
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 打った瞬間、花咲徳栄(埼玉)・野村は右の拳を突き上げた。2回、高々と上がった打球は左翼席中段に着弾。今大会2本目、推定130メートルの特大ソロに「今までで一番飛んだ」と自画自賛した。

 今秋ドラフト候補・西川をまねしたフォームが左腕・三浦瑞攻略につながった。バットを胸の前にセットし、オープンスタンスで待つことで「球を長く見られるようになった」。内角低めの直球を捉え「自信になった」と喜んだ。

 ベースを一周すると、まだ一発のない西川を楽にさせようと「そろそろ(本塁打を)打っちゃってくださいよ〜」とおどけた。両親は日本人だが米国生まれで、ミドルネームの「ジェームス」と仲間から呼ばれる。同校初の4強入りで県勢初の夏の大旗まであと2勝。野村は「絶対に勝つ」と力をみなぎらせた。 (松井 いつき)

 ≪春夏通じ初4強≫花咲徳栄が春夏通じて初めて準決勝に進出した。埼玉県勢の夏4強入りは準優勝した93年春日部共栄以来24年ぶり8度目だが、決勝進出は春日部共栄と51年の熊谷しかない。埼玉県勢は春夏通算111勝で都道府県別で19位、甲子園勝利数上位20位以内の都道府県で夏の優勝がないのは埼玉だけ。花咲徳栄が悲願の大旗を持ち帰ることができるか。

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