広島 サヨナラM24 8回4点差同点、最後は10回エルド打

[ 2017年8月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島6―5ヤクルト ( 2017年8月20日    マツダ )

<広・ヤ>10回、サヨナラ打を放ったエルドレッド(右から2人目)はナインから祝福される
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 チームの勢いが違う。4点ビハインドをあっという間に2ラン2発で追いつき、最後は派手に決めた。5―5の延長10回2死二塁から広島・エルドレッドが、中堅の頭上をはるかに越える自身3年ぶり3度目のサヨナラ打。

 「バットを短く持ってコンパクトに振った。少し甘めに来た球を打てた。本当にうれしい」と、ルーキの151キロを完璧に捉えた。

 お膳立てをしたのは丸と松山だ。1―5の8回。1死一塁から丸がバックスクリーンに飛び込む19号2ランで反撃ののろしを上げた。鈴木が左前打で続くと、松山が右中間へ同点の9号2ラン。「よかったー!よく伸びた」。4回1死でも先制本塁打を放っており、昨年5月22日の阪神戦以来、自身2度目の1試合2発となった。この日は広島市を襲って77人の命を奪った土砂災害からちょうど3年。松山は「最高の勝ち方。(被災者の方々には)元気を出してもらえれば」とほほ笑んだ。

 5回に岡田がバレンティンに逆転満塁本塁打を浴びた。前日も中田が山田に打たれており、2試合連続満塁被弾は球団では21年ぶりだったが、鮮やかな逆転劇で嫌なムードを一掃した。緒方監督も「凄い試合をしてくれた」と充実感を漂わせた。両リーグ最多32度目の逆転勝ちで、優勝マジックを24に減らした。勢いに乗って一気に頂点へと突き進む。 (柳澤 元紀)

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2017年8月21日のニュース