ヤクルトのドラ1・寺島 2軍戦で上々プロ初実戦登板

[ 2017年4月29日 15:28 ]

プロ初実戦登板した寺島
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 ヤクルトのドラフト1位新人・寺島成輝投手(18=履正社)が29日、イースタン・リーグのDeNA戦(平塚)に先発し、プロ初実戦登板を果たした。1イニングを投げ打者4人に対し1安打無失点だった。

 先頭の白崎は内角の138キロ直球で詰まらせ三ゴロ。続く佐野はスライダーで中飛に打ち取った。昨季1軍で11本塁打した3番・宮崎には甘く入ったチェンジアップを右前打されたが、最後は白根をこの日最速139キロの直球で右飛とし、8球で予定していた1イニングを終えた。

 「まず投げられたことが良かった。ここまでは正直長かったです」と寺島。高卒ながらキャンプを1軍で迎えたが2月11日に左太腿の内側に張りを感じ、「左内転筋の筋膜炎」と診断され離脱した。再調整を進め、13日にはプロ入り後初めて打者相手のフリー打撃に登板。昨年10月の国体決勝以来となる実戦登板までついにたどり着けた。

 「しっかりと指にかかったボールを投げれば差し込めた。でも少し甘いと通用しない。もっと厳しいところに投げられないといけない」

 安どすることなく、冷静に課題を並べた。8球と球数は少なかったが、スライダー、カーブ、チェンジアップと持つ球種は全て試した。今後は2軍でイニング数や球数を増やし、1軍デビューを目指していく。

 「できれば早くチームの力になりたい。いつまでに、とはあまり考えていない。段階を踏んで、そこを目指していきたい」

 新人離れした落ち着いたマウンドさばきをみせ、前を見据える表情にもぶれはなかった。思わぬ故障で足踏みを強いられたが、期待の大器が地に足を着けて1軍デビューへの階段を歩み始めた。

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2017年4月29日のニュース