安楽11回連続零封!梨田監督から開幕ローテ「合格通知」

[ 2017年3月2日 06:15 ]

練習試合   楽天3―5韓国・ハンファ ( 2017年3月1日    清武第2 )

<楽天・ハンファ>先発した安楽は4回を投げ2安打無失点の好投
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 また「0」をスコアボードに並べた。楽天・安楽は実戦で相手に1点も与えない。1日は韓国・ハンファとの練習試合(清武第2)に先発し、4回を2安打で零封。3試合、11イニング連続無失点とした右腕に、梨田監督から「合格通知」が出た。

 「大人になったというか、成長した。安心して(試合を)まとめてくれる期待は高い。(開幕ローテーションに)入らないといけない投手」

 開幕から先発枠に入ればプロ3年目で初。その座をほぼ確実にする快投だった。最速は147キロ。自己ベストの157キロより10キロも遅いが、代わりに20歳は「大人」の気配を帯びた。下半身主導で力みが抜けたフォームとなり、球の切れが増している。課題の制球も安定。11回を投げ、四球はこの日の1つだけだ。

 好結果の中で「スライダーとフォークがしっくりこなかった」と冷静に振り返る。降板後、捕手の細川から助言を受けた。西武時代にバッテリーを組んだソフトバンク・松坂のセルフコントロール術だ。「松坂さんは投球練習で5球あったら3球はカーブを投げていた、と教わりました。これからはやってみたい」。体全体を使って腕を振れているかを確認するには最適な球種で、巨人・菅野も取り入れている。試合の中でも理想のフォームを取り戻す手段だ。

 則本や1学年上の松井裕が侍ジャパンで戦う。「そこ(日本代表)に選ばれるように結果を残していきたい」。開幕ローテーション入り。そして、昨年末に梨田監督から課せられた「貯金7」というノルマの達成。その先に、一つ上のステージがある。 (黒野 有仁)

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2017年3月2日のニュース