雄星 復活勝 新婚パワー155キロ!でも…のろけは“封印”

[ 2016年8月6日 05:30 ]

<楽・西>汗を飛ばしながら力投、7勝目を挙げた菊池

パ・リーグ 西武10―4楽天

(8月5日 コボスタ宮城)
 新婚でも絶対にのろけない――。西武・菊池の表情に強い意志がにじむ。「勝利の記念球は誰に?」という質問に「明日、キャッチボールで使います」。

 「試合前に夫人から激励メールはあった?」との問いにも「いってらっしゃい、ぐらいです」とそっけなかった。

 右脇腹痛から復帰し6月14日以来の1軍マウンド。初回にいきなり失点も、2回に打線から6点をもらって気持ちが楽になった。最速155キロなど剛速球を連発。大量リードもあって6回86球で4安打2失点、6奪三振で交代し、6月7日以来59日ぶりで自身5連勝となる7勝目を挙げた。

 今季はプロ7年目で初の開幕投手を務めるなど順調に白星を重ねたが、右脇腹痛で6月23日に2軍落ち。それでも昨年12月から交際していたフリーアナウンサーの深津瑠美(30)の誕生日である翌24日に結婚した。世間に公表した7月6日には「故障で2軍にいるけど彼女との約束だったので。楽しい家庭を築きたい」と目を輝かせていた。

 夫人の存在があったから順調なリハビリ生活を送れた。栄養バランスのいい食事や笑顔を絶やさない前向きな性格。ネガティブな左腕は「妹さんが管理栄養士でいろいろと聞きながら料理してくれる。チームに貢献することで奥さんに喜んでほしい」と感謝を口にし、復帰戦を迎えていた。

 チームは連敗を4で止めて5位浮上も、CS進出圏内の3位まで15ゲーム差ある。「迷惑をかけた分、挽回したい」。チームのため、愛妻のために左腕を振る。 (山田 忠範)

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