中日・高橋周 駆けつけ4打点 2軍戦三塁打で急きょ1軍昇格

[ 2016年7月29日 05:30 ]

<中・D>4回1死満塁、高橋は左越えに走者一掃の適時二塁打を放つ

セ・リーグ 中日15―2DeNA

(7月28日 ナゴヤD)
 背番号3が流れを変えた。4月30日の広島戦で右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。3カ月ぶりに1軍復帰し「6番・三塁」で先発した中日・高橋が5打数2安打4打点の大暴れ。チームの連敗を5で止め、今季最多15得点の圧勝劇を呼び込んだ。

 「(こんなシーンを)夢に見ていました」

 スタンドから浴びた「おかえり」のコールに、お立ち台で笑顔が弾けた。2点を先制し、なおも2死二塁の初回第1打席。追い込まれながら左前へ運ぶ適時打を放った。8―0の4回1死満塁では左翼フェンスに直撃する走者一掃の適時二塁打。「みなさんがつないでくれた。なんとしても走者を返したかった」と笑った。

 駆けつけのマルチ安打だった。午前6時前に起床し、ナゴヤドームでのウエスタン・広島戦に先発出場。初回に右中間三塁打を放った後、昇格を告げられた。当初8月復帰を想定していた谷繁監督は「思ったよりも動けていたので」と時期を前倒しした理由を明かす。

 「(急な昇格は)意気に感じました。やってやろうという気持ち。まだまだシーズンはある。諦めないで戦いたい」。4位タイに浮上。逆襲の立役者になるべき男が帰ってきた。  (細川 真里)

 ▼中日・エルナンデス(5回に右翼ポール直撃の5号2ランを含む3安打4打点)(本塁打は)打った瞬間、入ると思ったが、切れないでくれと思いながら走っていたよ。どんどん勝っていけるように頑張りたい。 

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月29日のニュース