5番おかわりで西武 大阪桐蔭トリオ3連打 斎藤佑攻略

[ 2016年7月29日 08:57 ]

<西・日>初回1死二塁、5番・中村は左前適時打を放つ

パ・リーグ 西武6―2日本ハム

(7月28日 西武プリンス)
 「不動の4番」は不動ではなくなった。5番に降格した西武・中村は「今年は本塁打(13)も打点(37)も少ないしチャンスで打てていない。ずっと4番を打ってきたので悔しさはあった」と言った。先発で出場した試合で4番を外れるのは、14年5月13日の日本ハム戦(函館)以来、実に302試合ぶりだった。

 第1打席。その悔しさをぶつけた。1点を追う初回に3番・森の左中間適時二塁打で同点に追い付き、4番・浅村の左翼線適時二塁打で勝ち越し。なおも1死二塁から5番の中村は左前適時打を放った。「4番よりちょっと打席が回ってくるのが遅いかな。いい流れだったので、追加点が取れてよかった」。大阪桐蔭トリオによる3者連続適時打で逆転した。

 前日の同戦で逆転負けを喫して3連敗。借金は球団初年度の1979年以来37年ぶりに17まで膨れ上がった。危機的状況に陥り、田辺監督は打線改造に踏み切った。「3番、4番がなかなか機能しなかった。大胆に打順を入れ替えた。中村には4番を外されたことで奮起してほしかった」。中村と同じく不振のメヒアを3番から7番に下げ、栗山を先発から外した。

 11安打6得点で連敗を3でストップ。打線改造は功を奏したが、強打を誇る西武打線の本来の姿ではない。4番復帰を目指す中村は「まだ試合は残っている。しっかり結果を出したい」と誓った。 (重光 晋太郎)

 ▼西武・秋山(2発含む3安打3打点)本塁打はたまたま。チームの打順も動いて、みんな気持ちも入ったし危機感もあったと思う。勝ちにつながってよかった。

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