阪神 鳥谷先発外れてから今季初4連勝 ゴメス来日初連発

[ 2016年7月29日 07:08 ]

<神・ヤ>5回1死二塁、ゴメスは2打席連続となる中越え2ランを放つ

セ・リーグ 阪神10―5ヤクルト

(7月28日 甲子園)
 豪快なスイングから繰り出された2発の花火が甲子園の夜空を彩った。阪神のゴメスが来日3年目で初めての2打席連続本塁打。3度の3連勝が今季最多だったチームを初の4連勝に導いた。

 「本当にうれしい。ずっと調子が上がらない時期があったけど、何とか良い状態にしようとしてきた。甘い球を逃さずに打てていると思う」

 1試合2本塁打も来日初めてで、完全復活の気配だ。2回の第1打席で右前打すると、原口の中前適時打で1―1の同点となった直後の4回1死一塁の第2打席。小川の高めに甘く入った直球を逃さなかった。左翼席へ勝ち越し16号2ラン。5回には、またも3点二塁打を放った原口に続けとばかりに、バックスクリーンへ2打席連発の17号2ランを突き刺した。

 6月に7打席連続三振を喫するなど、来日3年目で故障以外で初めてのスタメン落ちを経験するなど、苦しんできた。そんな時、声を掛けてくれたのが大リーグ経験がある福留だった。英語で話しかけられ、試合前練習のティー打撃で助言を受けたこともあった。ベテランの優しさに打棒復活で応えた。

 チームは打撃不振の鳥谷を先発から外した24日の広島戦(マツダ)から4連勝。連続フルイニング出場が歴代4位の667試合で途切れる苦渋の決断を下した金本監督は「今までは原口と孝介(福留)しかいなかったのが、そこにゴメスが加わった。1人が加わるだけでこんなに違うのかと」とうなずいた。3安打のゴメスは4戦連続マルチ安打。チームも4戦連続2桁安打で今季3度目の2桁10得点だ。ゴメスの復調とともに猛虎打線も息を吹き返してきた。 (山添 晴治)

 ▼阪神・原口(4回1死三塁での同点中前打など3安打4打点)4回は(三塁打の)福留さんの激走が心に響いた。初球から思い切りいこうと思っていた。最高です。

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