夏の甲子園 熊本球児が始球式「阿蘇に元気届ける」

[ 2016年7月29日 21:14 ]

 夏の全国高校野球選手権大会開会式で、始球式を担う県立阿蘇中央高校野球部の倉岡真聖主将(18)らが29日、熊本市で記者会見し「阿蘇に元気を届けたい」と抱負を語った。倉岡主将らの人選はこの日、日本高野連が発表。熊本地震で被災しながらも野球に情熱を注ぐ姿などから選ばれた。

 県立阿蘇中央高は、通学に使う南阿蘇村の阿蘇大橋が崩落し、休校も続いた。通常の3倍近い時間をかけて通う部員もいて十分な練習ができなかったが、倉岡主将は「観戦も含め、甲子園は初めて。阿蘇に元気を届けるような投球をしたい」と熱意を見せた。

 入場行進を先導することが決まった熊本県立東稜高校野球部の山門憲司主将(18)も会見。学校は今月1日まで避難所として使われていた。山門主将は「野球をやってもいいのかと思ったこともあったが、熊本が復興に向け頑張っていることを甲子園で伝えたい」と意気込んだ。

 同県益城町の町立益城中学校野球部員18人も開幕戦観戦の招待を受けた。部員の山中智開君(13)は「しっかり試合を見て学んできたい」と喜んだ。

続きを表示

2016年7月29日のニュース