阪神・青柳 甲子園初白星も悔し涙…大量援護に歯車狂った

[ 2016年7月29日 05:30 ]

<神・ヤ>金本監督(左端)とともにナインをで迎える青柳(中央)

セ・リーグ 阪神10―5ヤクルト

(7月28日 甲子園)
 素直に喜べるはずもなかった。先発した阪神・青柳は5回0/3、4失点で自身、甲子園での初勝利となる3勝目を挙げたが、その投球内容に反省を繰り返した。

 「ストライクを入れるという気持ちが空回りしてしまった。それがあの結果につながってしまいました」

 5回まで2安打1失点と好投しながら9得点の大量援護となった直後の6回に歯車が狂った。突如制球を乱し、1番上田から3連続四球。無死満塁と最悪の形で交代を告げられ、ふがいなさにベンチに下がると涙をぬぐった。

 後を受けた安藤が2つの押し出し四球と併殺崩れの間に3点を奪われた。青柳が許した走者が全て生還して計4失点となった。この日も打線がつながり4回に4点、5回に5点と攻撃時間が長くなり、必然的にイニング間の準備が難しい状況になった。「自分の準備がちょっと違ったかなと。それが今日の一番の反省材料だと思います」。

 それでも、ルーキーに取って全てが勉強だ。金本監督も「これも経験。もし次回、同じような事があった時にどう対処するか。また次、成長したところを見せてほしい」と次回登板を約束。香田投手コーチも「5回までは素晴らしい投球だった」と責めることはなかった。

 「今日の反省をいかしていきたい」。青柳が失敗を糧に、さらなる成長を遂げていく。 (巻木 周平)

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2016年7月29日のニュース