ロッテ田村 ピックオフ固定観念で“墓穴”送球の間に進塁許す

[ 2016年7月29日 09:40 ]

<オ・ロ>9回無死一、二塁、打者・小田の時、二塁走者・糸井は飛び出してしまうが、捕手・田村が二塁に送球し、糸井はそのまま三塁へ

パ・リーグ ロッテ1―2オリックス

(7月28日 ほっと神戸)
 ロッテ・田村の固定観念にとらわれたプレーがピンチを広げ、敗戦につながった。サインプレーで内野陣と連係して走者をけん制する「ピックオフプレー」。捕手は捕球したら素早くけん制球を投げなければいけない。1―1で迎えた9回無死一、二塁だった。

 オリックス・小田は初球、送りバントを失敗。2球目もバントの構えで、田村は「ベンチのサインだった」と高めに外し、飛び出した二塁走者・糸井を刺しにいった。糸井は「完全にミス。ピックオフに引っかかった」と振り返ったが、結果的に二塁への送球の間に三塁に進塁された(記録は盗塁)。そして、無死二、三塁から小田にサヨナラの中犠飛を許した。

 吉鶴バッテリーコーチは「リードが大きかったら(走者を)追っかけていけばいい。ピックオフだから捕ったら投げないといけないっていう固定観念があったと思う」と指摘した。投げずに走者を追えば、挟殺プレーになっていた。高卒4年目の田村にとって、教訓になる一敗だった。 (渡辺 剛太)

 ▼ロッテ・唐川(7回1失点も勝敗付かず)こういう投球の積み重ねで自信がつく。今の投球を忘れないことが大事。

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2016年7月29日のニュース