筒香 衝撃連発でサヨナラ呼んだ!看板直撃弾&場外155メートル弾

[ 2016年7月13日 05:30 ]

<D・中>7回2死、右越えソロを放つDeNA・筒香

セ・リーグ DeNA6―5中日

(7月12日 横浜)
 連敗を4で止めたDeNAの逆転ドラマには、サヨナラ打のロペス以上の主演がいた。横浜スタジアムのファンを歓喜させた筒香の一撃。2点を追う7回、打球は右中間の「オリオンビール」看板を越え、場外へ消えた。

 22号ソロ、その推定飛距離は155メートル。筒香がダイヤモンドを一周する間もスタンドのざわめきは収まらなかった。

 「完璧!今日の2本はいい感触だった。負けていたが、ベンチに諦める雰囲気はなかった。みんなが必死な雰囲気を感じてそれに乗せられた」

 衝撃の場外弾は2打席連発のアーチだった。1本目は1―4の5回。2死三塁で打席に立つと、「走者がいたので強い打球を打とうと思った」と中日・大野の投じた初球のフォークを強振した。打球は大きな放物線を描き右翼の「鳩サブレー」看板に直撃。21号2ランはこちらも140メートルの特大弾だ。前日は3―13で大敗を喫し、4打数無安打だった。「外から見ても分からないけど体の中の使い方を変えた。言葉では表現できないけど…」。22本中20本が本拠地でのアーチ。08年に村田(現巨人)が刻んだ同球場でのシーズン記録29本を更新する勢いだ。

 今季は、より体調管理に力を入れている。関係者の紹介でレンジャーズのダルビッシュや大相撲の横綱・白鵬らを指導した杏林予防医学研究所の山田豊文所長に師事。食生活の指導を受けている。右脇腹を痛めて出場選手登録を抹消された5月上旬、横須賀の2軍施設で話を聞いた。「改めて体がどれだけ大事なのかを実感した」。自分の体としっかり向かい合っている。

 体質改善の効果は数字に表れている。昨季、22号を放ったのは139試合目。今季は86試合目での到達となった。自己最多の15年の24本塁打到達も目前。24歳の進化は続く。「本塁打より勝てたのが一番」。何よりチームの勝利を喜ぶセリフが、いかにも筒香らしかった。 (中村 文香)

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